有村架純がドラマ「前科者」で芝居の楽しさ実感、石橋静河は「覚悟がいる役」を回想

「WOWOWオリジナルドラマ 前科者 －新米保護司・阿川佳代－」の完成報告会が本日11月19日に東京・スペースFS汐留で行われ、キャストの有村架純、石橋静河、監督の岸善幸が登壇した。

香川まさひとと月島冬二によるマンガ「前科者」を原作とする本作。劇中では新人保護司・阿川佳代が、罪を犯した“前科者”たちの更生・社会復帰のため奮闘する姿が描かれる。有村が佳代、石橋が“前科者”である斉藤みどりを演じた。

有村は「現場には実際の保護司の方がいたのですが、『ハートは熱く、頭は冷静に』ということを大事にしていると。佳代としてもその気持ちで立っていられたらいいなと思って演じました」と述懐。さらに「現場は本当に楽しかったです。人と向き合うことはものすごく労力がいるし、一筋縄ではいかないことだらけ。人を思って笑ったり泣いたり叫んだり、毎日の撮影で心が動かされました。こんなにも気持ちが動く現場は久しぶり。人のために生きるって本当に素晴らしいと実感しました」と充実した日々を振り返った。

そんな有村を「国民的女優」と表現した岸は、「相手となる登場人物がたくさんいる中、有村さんは侍のように毎日闘っていた」と当時を回想。対する有村は「岸さんの現場では段取りのあと、テストをやらずにそのまま本番に入るので、緊張や集中が研ぎ澄まされるような瞬間がたくさんありました。役者たちみんなが集中して取り組んでいて、お芝居って楽しいなと心から思えたんです」と話した。

石橋は「本当に覚悟がいる役だなと思ってなかなか台本を開けなかったんですが、役者はこういう仕事だ、と勉強できる現場でした」とコメント。「役者は社会になかなか出てこない叫びを届ける仕事なんだなと。自分が役者としてどう映ろうが評価されようがどうでもいい。どうやったらこの人物の言葉を的確に伝えられるのか考えて、心が充実した幸せな現場でした」と続けた。

ドラマ版から数年後を描く映画版にも同役で出演している有村と石橋。先に映画版が撮影され、その現場で2人は初めて共演したという。石橋は「佳代とみどりの関係性がすでにできているように演じるのは難しいだろうと思ったんですが、有村さんに会ったら、大丈夫だと思えたんです。『さあ来い！』といったように温かく迎え入れてくれて、暴れるぞという気持ちになれました（笑）。全部のシーンが熱く、勝手に感情が出てくるような時間でした」と回想する。石橋の言葉を聞いた有村は「にこにこしちゃいました」と言い、「今日も久しぶりに石橋さんにお会いして盛り上がっちゃって。最初にお会いしたとき、立ち姿が本当にかっこいい方だなと思ったんです。毎日“好き”が積もっていきましたね」と仲良しぶりを見せつけた。

イベントでは佳代が“新米”であることにちなんで、有村と石橋の駆け出し時代の写真が披露されるコーナーも。有村は「とんでもない世界に入って来てしまったとは思ったのですが、この仕事をやりたいと思って飛び込んだので、強い思いを持っていたと思います」と述懐し、石橋は「今でも気分は新米ですが、もう少しちゃんとしないと」と笑みをこぼした。

「WOWOWオリジナルドラマ 前科者 －新米保護司・阿川佳代－」は、11月20日よりWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信。映画「前科者」は2022年1月28日に公開される。

WOWOWオリジナルドラマ 前科者 －新米保護司・阿川佳代－

WOWOWプライム 2021年11月20日（土）スタート 毎週土曜 22:30～
※各話放送終了後にWOWOWオンデマンドとAmazon Prime Videoで見逃し配信
※全6話
※第1話無料放送