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「恋する寄生虫」は潔癖症の青年・高坂賢吾と視線恐怖症の女子高生・佐薙ひじりの関係を描くラブストーリー。林が高坂、小松が佐薙に扮し、井浦は高坂と佐薙を引き合わせる謎の男・和泉役、石橋は佐薙の祖父・瓜実裕一役で出演した。
本作が虫の仕業で恋に落ちる“異色のラブストーリー”であることにちなみ、MCは「林さんと小松さんの異色、意外な面は?」とキャスト陣に質問する。井浦は「遣都くんのファンにとっては意外じゃないかもしれないですが……」と前置きつつ、「僕の撮影日数は合計7日間もなく、遣都くんと2人での芝居は3日間くらいしかなかったんです。僕にとってコミュニケーションを取れるチャンスは数えられるくらいで」と回想。続けて「車に乗っているシーンは2人きりの空間で、半日かけて撮りました。僕はとにかく林くんの素の笑顔が見たいと思いながらお芝居をしていたんですが……お芝居以外の会話はまったくなかったです(笑)」と言って笑いを誘う。「壁を崩せませんでした。自分の負けでした」と井浦が敗北宣言をすると、林は「新さんは役者を始めた頃から作品を観させていただいてますし、すごい役作りをするイメージがありまして、未だに緊張があります」とはにかみながらフォローした。
石橋は小松ともみ合いになるシーンを挙げて「僕が孫娘を止めるようとする場面だったのですが、アクションで遠慮するとそれが(画に)映ってしまう」と考えを述べ、「(本番では)思いっきり力を入れてやった」とコメント。「菜奈ちゃんどう?と聞いたら、大丈夫です!と。小松菜奈の意外な一面は、屈強で頑丈だということです」と女優魂をたたえると、小松は「頑丈です!」とポーズを取って応えた。
また「今回は本当に難しい作品だった」と話した林は、メイク担当の井川成子に助けられたと振り返る。「人物の心が変化していくさまが難しく、撮る順番もバラバラだったので、いろんなことを整理して臨まなくてはいけなかった。メイク時間も台本とずっとにらめっこしていたんですが、井川さんがさりげなくクラシックミュージックをかけてくださって、すごく集中してゾーンに入れました。それがフジコ・ヘミングさんの音楽で、そのときから集中したいときや行き詰まったときは彼女の音楽を聴いています」と語った。
柿本はコロナの影響が広まりつつある頃に始まった撮影を回想し、「世の中がよくわからない方向になっていて、クランクインの日にキャストやスタッフの前で一言話したんです。『今何が本当なのか、正しいのかよくわからなくなっています。でもこの作品は心をテーマにしているのだから、自分の心だけ信じて映画を作りましょう』と。困ったときは自分の心に耳を傾けてください」と述懐する。そして林が「まだまだ息苦しい日々が続くと思いますが、この映画の登場人物たちのように大切なものに目を向けて、身近にあるささやかな幸せを噛み締めてもらえたら」と挨拶して、イベントは終了した。
「恋する寄生虫」は全国公開中。
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井浦さんごめんなさいそしてファンには「ですよね」でしたその通りです。
「恋する寄生虫」井浦新が林遣都の“壁”に敗北、小松菜奈は「頑丈です!」 - 映画ナタリー
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