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イベントではキャスト陣が鑑賞前の観客に向けて、映画の“プチ情報”を話す。菅田は1年前の撮影から田代の身長が10cm以上伸びたことに触れつつ「今はもうスラッとしてるんですけど、撮影のときはもっと子供だったのか、近い距離でお芝居するときに甘いミルクの香りがしました」と振り返る。杏はすかさず「赤ちゃん?」とツッコみ、田代は意外な事実に「本当ですか」と困り顔。さまざまな殺人トラップが6人を襲う本作だが、田代は「全年齢対象なので、ぜひご家族やお友達と観ていただけるとうれしいです」とお薦めし、杏も「怖そうに見えるけど全年齢対象なんだよね」とフォローする。斎藤は本作のCUBEがオリジナル版より少し大きいことに触れ「閉鎖的な空間ではあるんですけど、どこか開放感もある。より日本独特のものになってます」と明かした。
続いて斎藤は、吉田鋼太郎も含めたメインキャスト6人での共演を「撮影ではチームプレーが大事になってくるのは明白でした。序盤から、それぞれが自分の役割をわかって互いをリカバリーし合えた現場で、集団としてバランスのいい塊でしたね」と回想。菅田はCUBE内でのはしごなどの登り降りが肉体的にキツかったことを明かし「最初はリハーサルも素手でやってたんです。みんながしんどくなってきた頃に、工さんがグローブを買ってきてくれて。グローブがなかったら手に豆もできて血だらけになるところでした」と感謝を伝える。岡田も「俳優からは言いづらい環境下ではあったので、そんなときに工さんがすぐ持ってきてくれて。かっこよかった」と重ねた。
イベントではアメリカのノースカロライナ州で撮影中というナタリと中継でつながる場面も。「CUBE」の生みの親であるナタリに菅田が「閉じ込めないでください」と茶目っ気たっぷりに求めると、ナタリは「遅いよ! もう皆さんCUBEの中ですから」と笑う。さらにナタリは「清水監督は本当に素晴らしい映画を作った。オリジナルとは違う、パーソナルな作品。日本の文化も踏襲した特別な映画になっていると思う」と絶賛。一番印象に残っている場面はネタバレになるため言及を避けたが「最初の30秒間、かなり楽しめると思います。素晴らしいオープニング」と続ける。日本の映画や文化に造詣が深いナタリだが、オリジナル版の制作時には、いくつか種類のあるCUBEのうち、小津安二郎にちなんで「小津CUBE」と呼んでいたセットもあったそう。岡田が日本の映画で影響を受けたものを尋ねると、黒澤明と今敏の名前も挙げた。
最後に菅田が「撮影は1年前のコロナ禍のど真ん中の時期で、人にも撮影でしか会わなかった。そんな中、撮影に行ってもCUBEに閉じ込められて追い詰められる本当によくわからない日々(笑)。そこから1本の作品が生まれ、こうして公開できることが本当にうれしい。ぜひ楽しんでください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
映画ナタリー @eiga_natalie
菅田将暉「CUBE」生みの親に「閉じ込めないでください」
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