ドキュメンタリー「
本作は、舞踊家・俳優の
予告編には、田中が街中やステージで踊る姿や野良仕事を楽しむ様子が収められた。
「名付けようのない踊り」は2022年1月28日より全国ロードショー。田中のほか石原淋、中村達也、大友良英、ライコー・フェリックス、松岡正剛らが出演し、山村浩二がアニメーションを手がけた。
大泉洋(俳優)コメント
泯さんという人はなんでしょうねー。もう、本質だけの人、物事の本質しかない人みたいなイメージでしょうか。
薄暗い光の中、なんの音もなく、酷くゆっくりと、たまに激しく踊る泯さんを見て、何故か目が冴え、頭がすっきりする感覚になるのは、それが人間の本質を見せているからなのかなと思うのです。泯さんが会ってくれてるという事は、自分もそこそこ真面目に生きれているのかな?と思わせてくれる、そんなありがたい人です。
岡山天音(俳優)コメント
泯さんとご一緒したのはドラマの現場で、たったの数時間だけでした。
ですが直に対面する「田中泯」という存在そのものに、心を射抜かれてしまいました。
「生きる事はまだまだ面白くなる」と、この映画に映る泯さんに教えてもらった気がします。
オダギリジョー(俳優)コメント
泯さんに会うたびに、勝手に喝を入れてもらっている。
「ぼんやり生きてないか?」
「自分の身体や感覚を甘やかしていないか?」
泯さんは決してそんな事は言わないが、心の中で勝手に怒られている。
いや、怒られるだけじゃない。
人間は生きるだけで芸術なんだと思わせてくれる。
崎山蒼志(シンガーソングライター)コメント
印象的な言葉が何度もありました。
その場その場と、田中泯さんの「場踊り」の映像に息をのみます。
時に体が炙り返すような、感覚的に私自身も蘇るような気持ちでした。
繰り返しみたい映画です。
笑福亭鶴瓶(落語家)コメント
映画「たそがれ清兵衛」を見て“この人だれ?”と思ったほど印象的でそれからずっと気になってて
直接お会いしたのは映画「アルキメデスの大戦」の本読みの時です。
とにかくしゃべりやすくてすぐに電話番号も交換させてもらって、仲良くなりましたね。
バラエティにほとんど出られないので、観ているこっち(側)が真っ白の状態で観れてどんな役もハマっているというか、しっくりくるんですよね。特に映画「いのちの停車場」の父親役と映画「HOKUSAI」の葛飾北斎は直接電話で話したくらい素晴らしかったです。
こんなに真っ白の状態で観れる俳優はめずらしいですね。ほんと刺激を受けています。
永山瑛太(俳優)コメント
泯さんとおでん屋さんにいきました。
日本酒を2人で美味しく頂きながら泯さんのお話を聞いていました。
宇宙、星、光、土、生きる。
呼吸、苦しみ、怒り、生きる。
踊り、踊らない、静と死、生きる。
泯さんとおでんと日本酒。
時間は止まっていました。
橋爪功(俳優)コメント
泯さんから時折、野菜達が届く。就中、じゃがいもが凄い!
我が家では「みんじゃが」と呼んで、敬意を表して当分の間、家の玄関に居て貰うことにしている。
長谷川祐子(キュレーター / 金沢21世紀美術館 館長)コメント
映像で田中泯さんのさまざまな場での踊りの展開をみて、「場踊り」の意味が少しだけわかったような気がした。
おそらく彼は何の予見もなくその場に立って踊り始める、場所が彼に「動きという生命」をあたえる。
その生命は田中泯というヒトには属さない。「生命」はその場の空気の中に生まれて、そこにいるあらゆるもの、観客、ネコ、蚊や木々や鉄くずの気配を吸い込み、それらに自らの呼気を吹き込み、生命を共振させて、そして終わる。
現れては消える生命は名前をもたないゆえに、その場を共有したものの記憶に生き続ける。
原田マハ(作家)コメント
その踊りは、どうしようもない焦りであり、
やり場のない怒りであり、
途方もない悟りであり、
とめどない祈りであり、
そして、結局、
名付けようのない踊りである。
美波(女優)コメント
田中泯さんの表現を通し、私はずっと探し求めていた世界を垣間見た。
演じるのではなく存在すること。物質そのものに入り込み、同化していくことなのだと。
土に帰る必要がある現代、この映画はそのガイドになっている。
宮沢りえ(女優)コメント
泯さんから、踊ってごらんというお言葉を間に受けてしまった私は
plan-Bで泯さんの目の前で、体現することになった。
泯さんの眼差しとコトバで、みるみるうちに心の色んなものが剥ぎ取られて、
繕うものを失って怖くなった私は、わんわん泣いてしまった。
その時、「さぁ、ここからだ」と泯さんが嬉しそうな顔をした気がして、
自分の中に、本当の気というマグマが湧いてくるのを感じた。
この映画を観てあのplan-Bでの無我夢中の濃くて深い深い時間が浮かび上がりました。
役所広司(俳優)コメント
田中泯さんの圧倒的な存在感の秘密が、この映画を観て少しだけ見えたような気がする。
一瞬も目が離せない踊り、彼の中で何が起こり、何が見えているのか?
ゆるぎない集中力と隙の無い美しい肉体は本物の芸術品!
映画に収録されている泯さんが育てたジャガイモ、味の方はどうなんだろう?
山田洋次(映画監督)コメント
田中泯。彼の表現と姿。その生き方すべてがアートなのだ―
映画「たそがれ清兵衛」での出会いの時から、ぼくはそう思っている。
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