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本作は司馬遼太郎の同名小説を原作に、新選組の志士たちの人生と彼らが生きた激動の幕末を描く時代劇。岡田が新選組副長・土方歳三を演じたほか、土方と恋に落ちるお雪に柴咲、局長の近藤勇に鈴木、若き剣士・沖田総司に山田、会津藩主・松平容保に尾上、初代筆頭局長・芹沢鴨に伊藤が扮した。
コロナ禍の影響により、2020年5月からおよそ1年5カ月の延期を経て封切りを迎えた本作。岡田は新選組の志士を演じた俳優のLINEグループの存在を打ち明けながら「(安井順平演じる)山南(敬助)くんが朝一番に『舞台挨拶がんばってください。思いはひとつです』みたいなことを書いてくれて。そこからみんながメッセージをやり取りしました。とても幸せな朝から、今こうしてここに立つことができております」と初日を迎えた喜びをにじませる。
鈴木もこの安井の呼びかけに「さすが山南くんわかってるなと思ったのは、主役の土方さんの前に『局長!』と書いていて。『局長、土方さん、沖田くん』の順番で感無量でした」と笑う。一方で「僕はLINEに呼ばれてなかった」と悲しそうに話すのは、新選組の初代筆頭局長という立場でありながら土方や近藤に命を狙われる敵役のためグループに入っていないという伊藤。岡田や鈴木が「芹沢さんは呼べないですよ」「敵対する立場ですから」と冷静に理由を話すも、伊藤は「ちょっと傷付きました」と冗談交じりに打ち明けた。
岡田は事務所の後輩である山田が挨拶を済ませると「山田くんがね、今日はかわいいものを持ってきてるんですよ」とニヤリ。山田は公開直前イベントとして先日ヒット祈願を行った上野東照宮のお守りを持参しており、ズボンのポケットから取り出す。岡田は「これを『今日持ってきちゃいました』と僕に一番に見せてきて。素晴らしい後輩です」とうれしそうに話した。
続いて印象に残っている場面を聞かれた山田は、沖田が病気で弱って寝ている中、土方が看病するシーンを紹介する。「『僕の刀を目の前に持ってきください』と土方さんにお願いするんです。撮影で使われていたのが真剣で。台本にも『目の前』とは書いてあるんですが、この距離で持ってきて」と、顔の数cm前を示しつつ予想以上に刀が至近距離だったことを回想。山田は「震え上がる僕を見て岡田さんも監督も爆笑していて、とても印象に残ってます。岡田さんだから許された撮影だと思います(笑)」と振り返り、殺陣師としても作品に関わる岡田は「怖がってたね」と回想しつつ「ありがたいことに、信頼されてるから任せてもらえた」と続けた。
LINEグループに入れなかった後悔から「燃えよ剣2」への意欲を燃やす伊藤。これを受け原田は「この先の話ではないですが、司馬先生は『新選組血風録』を書いてますから。この作品が40億、50億を超える大ヒットになったら、みんなを生き返らせられる(笑)。ぜひ応援してください。それぐらいの熱量はある。長い目で新選組のみんなと付き合っていきたい」と、さらなる“新選組映画”に意欲を見せた。
※司馬遼太郎の遼は、二点しんにょうが正式表記
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山南さんといえば、燃えよ剣のグループLINEに芹沢さんが入ってないエピソードを思い出すww
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