本作はフランク・ハーバートによる小説をもとにしたSF。砂に覆われた惑星デューンを舞台に、全宇宙の未来を託された主人公ポールの運命と宇宙の混迷が描かれる。
“未来が視える”能力を持つ青年ポールを演じた
ポールの父であるレト・アトレイデス公爵役の
そのほか
「DUNE/デューン 砂の惑星」は10月15日より全国ロードショー。
ティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス役)コメント
追い込まれ、葛藤しながらも、若くして大きな責任を抱える人を演じる最高のチャンスだと感じた。彼の持つ美しい二面性は、映画の主人公にあまり見ない資質だと思う。ポールはありふれたロマンチックな主人公ではないんだ。遊び心を持って演じることができるキャラクターだと思ったよ。
民衆を虐殺から救うため、ポールは旅に出ることになる。彼の一族は道徳心や尊厳をもち、高潔で勇敢であることで知られている。ハルコンネン家の強欲さやずる賢さと対照的に、アトレイデス家は誇り高き戦士の文化を持っている人々なんだ。
オスカー・アイザック(レト・アトレイデス公爵役)コメント
彼が運命に向かって確信を持って進んでいけるということに、なんとも言えないすごさを感じた。そこにとても人間的な部分を感じたんだ。本作に初めて登場する彼は不安を抱えているが、ポジティブさもあり、息子に強さを与えたいと思っている。つまり、自らの信念に反する行動を取ることが最も楽な選択肢である局面で、子供に何を残すのか、どんな教訓を与えるのか、伝えたい道徳は何なのか、それらに対する彼の考え方に魅力を感じたんだ。
彼は息子と愛情深い関係にあるリアルな父親なんだ。ただの人間で、ベネ・ゲセリットでもなければ、メンタートでもなく、特殊能力も持っていない。彼が取り組んでいるのは非常に現実的な物事だ。それを確実に捉えることがとても大切だと私たちは感じた。リーダーたる要因は権力ではなく人々にあると、レトは知っている。民衆がいなければ、権力は手に入らない。レトはポールに共感する気持ちを教え、大人の男性に育て上げようとする。
レベッカ・ファーガソン(レディ・ジェシカ役)コメント
ジェシカは非常に強い能力を持つ女性の秘密結社ベネ・ゲセリットのメンバー。彼女たちはボディガードであり、戦士でもあるんです。人の心を読むことができ、パワーを使って、他人を完全なるコントロール下に置くことができる。
彼女は、目立たないように後ろに立っている。なぜなら、彼女は表に立つ人である必要はないから。彼女は、他のすべてのものより、もっとずっとすごい。
政治的理由から娘を産むことを求められていたが、ベネ・ゲセリットの意向に反して息子を産み、そのことが宇宙帝国の中で混乱を引き起こした。映画に初めて登場する彼女は、義務に対して自分が取った選択の結果に直面していて、帝国と息子どちらを優先するべきかという問題に向き合っている。
ジョシュ・ブローリン(ガーニイ・ハレック役)コメント
彼はポールの師であり、アトレイデス家の守り人だ。彼はもともと不信感を抱きがちで、良き守護者がそうであるように、そこにないものに常に目を光らせている。映画に初めて登場するガーニイは、厳格だが面白く、まるで父母のように感情あらわにポールに接している。
彼はポールを育てる手助けをしてきたので、ポールを守りたいという気持ちが大きい。ポールにはどんな状況でも自分を守れるようになってほしいという思いから、ガーニイはポールを大いにせき立てるけれど、そのなかには遊び心もある。彼は詩を読んだり書いたり朗読したりする、詩人であり戦士なんだ。
ジェイソン・モモア(ダンカン・アイダホ役)コメント
ダンカンにはどこかミステリアスなところがあるけど、とても忠誠心が強い立派な人だね。ドゥニが求めていたのは、ポールとジェシカを守ると誓った自身の責務を果たすと同時に、剣士のリーダーとして説得力があり、部下に尊敬される力強い人物だった。私にはスタントの経歴があるので、うまくやり遂げると伝え、ドゥニを安心させたよ。
ダンカンが探検家であるということも、とてもかっこいいと思った。惑星アラキス(通称砂の惑星デューン)に降り立ったあとステルス飛行船を離れ、探索していくシーンの撮影は本当に楽しかったよ。
チャン・チェン(ドクター・ユエ役)コメント
彼が人生で大きな絶望に苦しんでいることが、複雑で悲痛な人物にしていた。ドゥニはこの役に対する私の解釈を信用してくれたよ。とても素晴らしい経験だった。
ステラン・スカルスガルド(ウラディミール・ハルコンネン男爵役)コメント
惹かれたのは、ハルコンネン男爵という役だった。大役ではないが、映画全体に影を落とす大きな存在感をもっている。それは悪役にとっては必要なことだ。そこに興味を持ったんだ。
フランク・ハーバートが作り出した世界の中でも、最も魅力的な要素の1つは、ベネ・ゲセリットとその繁殖制御計画にある。小説に描かれる男性たちが明日までしか未来が見えていないのに対し、ベネ・ゲセリットはもっと野心的に長期的なことを見据えているんだ。
デイヴ・バウティスタ(ラッバーン役)コメント
サディスティックで意地悪だけど、賢い人ではない。馬鹿ではないが、彼が頼るのは威嚇や恐怖で、それを糧に生きており、楽しんでいるんだ。サイコパスだよ。
ある人を除いてラッバーンが怖いと思うものはない。叔父であるハルコンネン男爵以外はね。彼はラッバーンが尊敬する唯一の人で、ラッバーンは男爵が喜ぶことなら何でもする。でも、ハルコンネン男爵はラッバーンを大きなゲーム盤の1つの駒としてしか見ていない。血のつながりはあるが、そこに愛情はない。男爵は2人の関係をただのビジネス関係だと思っている。
ハビエル・バルデム(スティルガー役)コメント
スティルガーは戦士であり、とても力強い男だ。しかし、彼は来るべき世代の将来について悩み、心配している。彼が望むのは、人々が生き残り、暮らし続けることができる緑にあふれた豊かな惑星だ。彼は生存者であり、強い男だが、大きな優しさを持ち合わせ、自分亡き後もそこに生き続ける人々のために行動するんだ。
彼の部族を生き延びさせるために、彼は惑星の環境面を守ろうとしている。原作、そして脚本を読んだとき、僕はこのキャラクターのそういった色彩に、感情面でもコンセプト面でも大いに共感した。
ゼンデイヤ(チャニ役)コメント
初登場シーンで、彼女はフレメンを脅かすポールに目を光らせている。彼から目を離さずに、じっと観察している。もし彼がチャニの望まないことをするようであれば、彼女がいとも簡単に彼を殺すことができることをポールはまだ気づいていない。チャニもまた、彼が彼女のことを夢で見ているなんて知りもしない。
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