「
本作は耳の聞こえない女性ギョンミと、彼女に事件現場を目撃された殺人鬼ドシクの一夜の追走劇を描くサスペンス。「リトル・フォレスト 春夏秋冬」のチン・ギジュがギョンミ役、「コンジアム」のウィ・ハジュンがドシク役で出演した。
監督の
聴覚障害者の役ということで、クランクイン2カ月前から手話の学校へ。「撮影期間中も時間を見つけては、手話の先生にアドバイスを受けながら一緒に演技を模索しました」と役作りを明かす。劇中で恐怖の対象となる役を演じたウィ・ハジュンについては「素敵な方なので、一緒に撮影している間、とても楽しかったです。激しい感情を表現したり動きも多い撮影でしたが、今でも現場を懐かしいと思うのは、それが理由の1つです」とたたえた。
そんなウィ・ハジュンは、サイコパスな役を演じるにあたって「このキャラクターに対する反感は、撮影前の準備期間中も、そして撮影の間もずっと抱えていました」と葛藤があったことを吐露。「その人物を理解し、妥当性を見つけなくてはならないのですが、ドシクは正常な思考では絶対に理解できない人物でした。演じながら『彼はなぜ、こうするのか?』『どうしてこんなことができるのか?』と疑問を感じてしまい、精神的にもつらくなりました」と打ち明けた。
観客に恐怖を与えるドシクの微笑は、監督と相談しながら作り上げたそうで「ドシクは快楽殺人犯なので、ターゲットを手に入れたときの快感や、その状況をゲーム感覚で楽しむ様子を微笑で表現しました」と説明する。そして心身どちらも苦しみながら互いに撮影を乗り越えたチン・ギジュに対して「苦労をともにした戦友のような感情が芽生えたし、息の合った演技ができたので、とても感謝しています」と伝えた。
「殺人鬼から逃げる夜」は9月24日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開。
映画ナタリー @eiga_natalie
耳の不自由な目撃者と狂気の男、「殺人鬼から逃げる夜」俳優同士が“戦友”に感謝
https://t.co/GOHq6CAfke
#殺人鬼から逃げる夜 https://t.co/TbTvUlYuAN