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本作は少しポンコツなAI女子高生・シオンとクラスメイトたちの物語。マンガ家の紀伊カンナがキャラクター原案を担当し、「コードギアス」シリーズで知られる大河内一楼が吉浦とともに脚本を手がけた。
シオンに声を当てた土屋は「頭脳を持っているけれど人間の呼吸を持っているわけではない、でも感情がある。どう演じたらいいかわからないので、家の中にあるAI音声をいろいろと聞いて研究しました」と役作りについて語る。給湯器の音声を何度も聞いたという彼女は「お風呂が沸きました♪」と客席に向かってモノマネも披露してみせた。
本作におけるもう1人のヒロイン・サトミを演じた福原は「すごく正義感が強い一方で不器用なところがあり、心を閉ざしてしまう部分があるサトミをどうやって演じたらいいか、いろいろと考えました」と述懐。「サトミはシオンと出会ってどんどん変わり、愛情をたくさん受け取りながら変化していくんです。こんなにもシオンから愛されているんだ!という思いを受け取り、幸せいっぱいに演じました」と振り返る。
サトミの幼なじみ・トウマの声を担当した工藤は「家で試行錯誤を重ねながら、地声よりちょっと高めにするとトウマの声になることを発見して。でも収録のトップバッターだったしコロナ禍でバラバラに録ったので、ほかのキャストの音を聞けず不安でしょうがなかったです。歌が下手な設定なので、一生懸命に音を外さなければならないのも大変でした!」と苦労を明かした。
吉浦が「キャラクターがその各キャストに合っているかということを、作品の演出可否の判断基準にしました。どのキャストも“そのもの”でした」と語ると、イケメンのゴッちゃんを演じた興津が「つまり、僕は……そういうことですか!?」と聞いて会場の笑いを誘う。柔道部員のサンダーに声を当てた日野は「サンダーとシオンの乱取りシーンがあるんです。そのときシオンが魅せる“小悪魔的シーン”と劇中歌に注目してほしい!」と熱弁。小松も楽曲に触れ「AI×ミュージカルという新たなミュージカルシーンの1ページが誕生しました」と語った。
サトミの母を演じた大原は「完成した作品を試写室で観たとき、中盤からほぼ泣いていました。でも本当に気持ちいい涙。土屋太鳳さんの声は心の中の曇りが晴れて虹がかかる印象で……そんな『ユー・ニード・ア・フレンド~あなたには友達が要る~』は本日から先行配信です!」と土屋が歌う劇中歌の告知をばっちりと決め、拍手を受ける。
本作ではシオンがサトミの“幸せ”を叶えようとするが、司会者から「叶えたい、またはすでに叶った幸せ」について問われると、土屋は「今日、いま、なうです。この状況下で皆様の前にこうしてそろって舞台に立てたこと、作品をお披露目できることが、本当に心から幸せです」と回答。最後に「皆さんにはぜひSNSで感想を投稿してほしいです。その声がシオンたちの翼になって、さらにたくさんの人の心に幸せを届ける力になると思います!」と呼びかけた。
「アイの歌声を聴かせて」は10月29日より全国で公開。
映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポート】AI演じた土屋太鳳、「アイの歌声を聴かせて」イベントで「お風呂が沸きました♪」
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