架空の未来都市サムライタウンを舞台とした本作の主人公は、制限時間を超えると爆発するスーツを着せられた悪名高き銀行強盗の“ヒーロー”。映像にはケイジ扮するヒーローが、支配者ガバナーのもとから逃げ出した女バーニスを連れ戻すため、サムライタウンからゴーストランドへ出発するシーンが収められた。ヒーローが目的地に向かい、“ママチャリ”を漕ぎ始める姿が確認できる。
園は「どうしてもニコラスをママチャリに乗せたかった」と述懐。一方のケイジは「園さんは、こちらが疑問を持ったりしない監督の1人だよ。ただ、こういう方向に行ってくれと彼が言うところに行くだけだ。だから僕はそうしたんだ。僕は自転車に乗っていて、少し間抜けな気がした。でも完成した映画を観たとき、それはとても素晴らしい選択だったと思った」と語る。
またケイジは、園との撮影について「僕はただ『OK。あなたが僕に自転車に乗ってほしいなら、自転車に乗る。ベルを鳴らすことだってやるよ!』って言ったんだ(笑)。彼がやってほしいことはどんなことでもやった。だから、僕はこの映画を作ったんだ。彼の頭の中に、彼のビジョンの中に入って、彼の世界を歩くためにね。それはとてもスペシャルで、ユニークで、芸術的な想像の世界なんだよ」と振り返った。
「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」は10月8日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
園子温ニュース @sionsononewsj
ニコラス・ケイジをママチャリに乗せたかった、園子温の願い叶った監督作の本編映像(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/5akzYgUvHa