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ヤスナ・ジュリチッチ扮する国連保護軍の通訳担当アイダの目を通し、第2次世界大戦後のヨーロッパで最悪の悲劇と言われる“スレブレニツァの虐殺”を描く本作。ジュバニッチは「サラエボの花」「サラエボ、希望の街角」を手がけており、一貫して故郷の悲劇であるボスニア紛争の傷跡に着目してきた。
1819年、ナポレオン戦争後にイギリスで起こった“ピータールーの虐殺”をテーマにした「ピータールー マンチェスターの悲劇」を監督したリー。このたび公開された映像にはリーが「圧倒されたよ」「驚くほど非の打ちどころがない作品だ」と本作を称賛し、ジュバニッチに数々の質問を投げ掛けていくさまが収録された。ジュバニッチが制作にあたって直面した障害や、今後の構想について語る様子も観ることができる。なお下部にはリーによるテキストコメントを掲載した。
「アイダよ、何処へ?」は全国で順次公開中。
マイク・リー(映画監督)コメント
政治的な反対を押しのけて映画を制作することは、映画監督にとって厄介であると同時にチャンレジ精神を刺激される部分でもあるが、粘り強く多くの障害と格闘したジュバニッチ監督には心からの敬意を表したい。彼女は際立って独創的な驚くべき才能の持ち主だ。本作はあらゆる点が見事で、極めて完成度の高い作品だ。非の打ちどころがない。俳優たちの演技も素晴らしくリアルだ。彼女はクローズアップの使い方に独特のスタイルを持っているが、その特徴を生かしたラストシーンは実に美しく感動的だ。
ヤスミラ・ジュバニッチの映画作品
リンク
映画ナタリー @eiga_natalie
「アイダよ、何処へ?」監督ヤスミラ・ジュバニッチがマイク・リーと対談
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