無一文の難民からドーナツ王へ、テッド・ノイの数奇な人生たどるドキュメンタリー予告

全米の“ドーナツ王”に迫ったドキュメンタリー「ドーナツキング」の予告編がYouTubeで解禁。映画評論家・町山智浩のコメントも到着した。

ポル・ポトによる虐殺から逃れ難民としてアメリカに渡ってから、ドーナツ店の経営で約22億円の資産を手にしたカンボジア系アメリカ人テッド・ノイ。本作では本人や家族の証言を交えながら、アメリカンドリームをつかんだテッド・ノイの数奇な人生をたどる。カンボジア内戦や難民問題、最新ドーナツ事情への言及も。

予告はテッド・ノイの功績を紹介しながらも、本人の「何もかも、すべて失った」という告白から雰囲気が一変。家族による「お金のためならなんでもやる」「ひどかったけど夫を警察には売れない」「親父には失望した」といった不穏な証言も確認できる。町山は「難民としてアメリカに渡り、無一文からドーナツ王へとのし上がり、故郷の同胞を救うカンボジアのシンドラーになるが……1分先が予想つかないジェットコースター人生！ 抜群の面白さ！」とコメントを寄せた。

リドリー・スコットが製作総指揮を担当し、新人のアリス・グーが監督を務めた「ドーナツキング」は11月12日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。