エドガー・ライト、新作のテーマをヴェネツィアで語る「過去を理想化するのは危険」

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ラストナイト・イン・ソーホー」のワールドプレミアが、イタリア現地時間9月4日に第78回ヴェネツィア国際映画祭で行われ、記者会見に監督のエドガー・ライト、キャストのアニヤ・テイラー=ジョイ、マット・スミスマイケル・アジャオ、ライトとともに脚本を手がけたクリスティ・ウィルソン=ケアンズが出席した。

第78回ヴェネツィア国際映画祭「ラストナイト・イン・ソーホー」ワールドプレミアの様子。左からエドガー・ライト、アニヤ・テイラー=ジョイ、マット・スミス、マイケル・アジャオ、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ。

第78回ヴェネツィア国際映画祭「ラストナイト・イン・ソーホー」ワールドプレミアの様子。左からエドガー・ライト、アニヤ・テイラー=ジョイ、マット・スミス、マイケル・アジャオ、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ。

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「ラストナイト・イン・ソーホー」

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同映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に出品された本作は、イギリス・ロンドンの歓楽街ソーホーを舞台にしたサイコホラー。異なる時代に生きる2人の若い女性、サンディとエロイーズの“夢と恐怖”がシンクロしていくさまを描く。1960年代のソーホーで歌手を夢見るサンディをテイラー=ジョイ、現代のソーホーでファッションデザイナーを目指すエロイーズをトーマシン・マッケンジーが演じた。

左からアニヤ・テイラー=ジョイ、エドガー・ライト。

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ライトは本作のテーマを「過去を理想化するのは危険だということ」と説明。「時が経つに連れ、その時代を知らない人々が当時のいい面ばかりに目を向けるような傾向があると思います。例えば60年代はファッションやカーナビーストリートの時代と言われるようになり、それがオースティン・パワーズの華美な衣装のようなものへと落ちていくわけです。でもよく考えてみると、現在起きている悪いことというのは、すべて当時にも起きていたことなのです」と見解を述べる。

アニヤ・テイラー=ジョイ

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テイラー=ジョイは「居場所を見つける(仲間に入る)ための苦労というのは、学校に通い始めたときや新しい職場に就いたときなど、誰もが経験する普遍的なことだと思います」とコメント。「私も最初は映画業界に知り合いがいなかったので、サンディの“この世界の一部になりたい”という気持ちには特に共感できました」と、自身の経験を振り返った。

アニヤ・テイラー=ジョイ

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また、テイラー=ジョイはマッケンジーとの共演を「私たちの間に姉妹のような絆がすぐに生まれたのは、本当にうれしい偶然でした」と回想。「この映画では彼女が動かないと、私も動けません。そのおかげで、互いにとても優しい気持ちで接することができたのだと思います。彼女は本当に素晴らしくて、どんなに褒めても褒め足りません」と惜しみない賛辞を贈った。

「ラストナイト・イン・ソーホー」は12月に東京・TOHO シネマズ日比谷、シネクイントほか全国で公開。

※「ラストナイト・イン・ソーホー」はR15+指定作品

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