「春」は大森が実体験をもとに、認知症の祖父を介護する美大生アミの姿を描いた本作。ボケて子供返りをする祖父にイライラを募らせ、翌年には就活を控えるアミの心情が紡がれる。
「リッちゃん、健ちゃんの夏。」では、かつてキリシタンが隠れていた長崎の離島・黒島を舞台に、女子中学生と国語教師の淡い恋が描かれる。
予告編には2作品の映像を収録。さらに、それぞれの新たなポスタービジュアルと、監督・脚本を担当した大森のコメントも到着した。大森は「春」について「ラブストーリーと思い込んで作ってました」と説明し、また「リッちゃん、健ちゃんの夏。」の黒島での撮影を「『誰が何を信じてもいい』という、いい風が吹いていました」と振り返った。
「春」「リッちゃん、健ちゃんの夏。」は10月1日より東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。
大森歩 コメント
「春」
認知症の物語では無いです。自分はラブストーリーと思い込んで作ってました。
タイトルの「春」は、四季の一つで、青春・思春期、異性に目覚めること、年月の流れ、物事のはじめ…
みたいに、色んな意味を含んでいます。
実際に祖父と二人で暮らしていた時、この人は50年後の自分なんじゃないか…と不思議な感覚に包まれて、
それが心地良くて、家が薄い膜に守られていたような気がします。
だから、そこから抜け出すのもビビってしまうくらい祖父のことが好きだったんだと思います。
ひたむきに表現してくれた、古川琴音さん、花王おさむさんに感謝いたします。
「リッちゃん、健ちゃんの夏。」
ロケ地の長崎県佐世保市黒島はカトリックと仏教が混在した珍しい島です。
この島は「誰が何を信じてもいい」という、いい風が吹いていました。
撮影では若くてピチピチしたリッちゃんと健ちゃんが、手繋いだり、チュウするたびに「ぅおい! ふざけんな! 見ちゃいられないよ!」
って、もう恥ずかして恥ずかしくて(自分で書いたくせに)気が気じゃなかったです。
主題歌である寺尾紗穂さん〈あの日〉は、大人になるほど、自分の歌だと思える名曲です。
この曲を目指して作った映像を、劇場でどうぞご覧ください。
古川琴音の映画作品
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古川琴音の主演短編「春」と黒島ロケの「リッちゃん、健ちゃんの夏。」2作の予告編
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