フランク・ハーバートによる小説を原作にした本作は、砂に覆われた惑星デューンを舞台にしたSF。シャラメが夢で“未来を視る”ポール・アトレイデスを演じたほか、ポールの夢に出てくる砂漠の民フレメンの女性チャニに
若くして父を殺され、一族だけでなく全宇宙の運命を託される主人公ポール。13歳にして原作小説を読んでいたヴィルヌーヴにとって、映画化は念願の企画だった。ポールは大きな使命を背負ったヒーローでありながら非常に共感した思い入れの強いキャラクターだそうで「ポールのメランコリア、抱えている孤独、そして彼がアイデンティティを見つけていく旅路。しかもそのアイデンティティを自分と違った文化、本作の場合はフレメンの中で見つけていく。つまり自分のホーム、故郷を外国で見つけることができるという道のりがとても美しいものに感じたんだ」と語っている。
「君の名前で僕を呼んで」で21歳にしてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚を描く「Wonka(原題)」ではウォンカ役に抜擢されているシャラメ。ヴィルヌーヴは「ティモシーはアーティストとしても、1人の人間としても素晴らしい。実はポールはほかの候補がおらず、断られたらどうなっていたか」と、シャラメ抜きでは企画が成立しなかったことを明かした。
「DUNE/デューン 砂の惑星」は、9月にイタリアで開催される第78回ヴェネツィア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門で世界初上映。日本では10月15日より全国公開される。
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