辻萬長が腎盂がんのため死去、舞台・ドラマや「トイ・ストーリー」吹替で活躍

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俳優の辻萬長が腎盂がんのため8月18日に死去したと、所属事務所が本日8月23日に発表した。77歳だった。

辻萬長

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辻は1944年2月9日生まれ、佐賀県出身。1965年に劇団俳優座付属俳優養成所を卒業したのち、1991年より井上ひさし主宰の劇団・こまつ座に所属して演劇、映画、テレビドラマと幅広く活躍してきた。主な舞台出演作に「人間合格」「きらめく星座」「日の浦姫物語」「父と暮せば」「オセロー」「NINAGAWA マクベス」「大地」などがある。近年はドラマ「昭和元禄落語心中」「ノーサイド・ゲーム」「危険なビーナス」、連続テレビ小説「なつぞら」などに出演。「トイ・ストーリー」シリーズではMr.ポテトヘッドの日本語吹替を、名古屋章に続く2代目として担当した。

所属事務所ワタナベエンターテインメントの代表取締役社長・渡辺ミキは、訃報に際して「人生の最期まで良い芝居をしようと切磋琢磨を続けた稀代の名優・辻萬長の仕事は、これからは共に芝居を作った仲間である作り手、そして同業者である俳優の皆さんたちの表現の中に生き続けるのだと思います」とつづった。なお葬儀・告別式は家族葬にて執り行われたという。

辻は2022年放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演予定だったが、治療専念のため降板を発表していた。最後のドラマ出演作となった「しかたなかったと言うてはいかんのです」は、9月4日にNHK BSプレミアム / NHK BS4Kで拡大版が放送される。

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