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片野ゆかが著したノンフィクションを原案とした本作。青森・北里大学に実在した動物愛護サークル・犬部をモデルに、獣医学生たちが動物を守るため奮闘する日々とその後の人生が描かれる。林は大の犬好きで周囲からも変人扱いされる主人公・花井颯太を演じた。
北里大学獣医学部の学生がオンラインで参加した本イベントに、林は劇中でバディを組んだ保護犬ちえと登場。挨拶をしようとするも、あちこち動き回るちえに振り回されて思わず笑みをこぼす。挨拶後にフォトセッションに移るも、ちえが小泉の顔をなめ始めてしまい、会場には笑いが起きた。
ちえの退場後、トークセッションがスタート。ちえについて林は「飼い主の方との絆が深くて、いい関係性だなと。ちえはいろんな映像作品に出ていて、わんちゃん界では大女優だと思います。人の力になるメッセージを持った映画に出演してくれて、ここまで一緒に過ごしてこられたことがうれしい」と語る。自身も保護犬アリスを飼っている小泉は「“保護犬”と言って、その意味がすぐに伝わるというところでも社会は変わりましたね。数年前は保護犬だと話しても、すぐにわかってもらえるわけではなかった」と社会意識の変化を喜んだ。
学生から「動物と触れ合うときに意識したことは?」と尋ねられた林は、「監修で入っていただいた動物プロダクションZOOの方々にいろいろと教えていただきました。とにかく話し掛け、会話してあげてと」と回答。続けて「『今朝、何食べたの?』といった日常会話をするうちに、動物たちが変化していく姿を見られましたね。自分を認識してくれて、隣に座れるようになったり」と振り返った。その話にうなずいた小泉は「僕もアリスに『そのドッグフードおいしいの?』と聞きます」と共感した様子を見せた。
颯太のモデルになった獣医師・太田快作氏と会った林は「手術や診療も見学させていただき、動物たちに対する思いや責任感のない人たちと闘ってきたことを直に聞かせてもらいました」と回想。「ずっと命の現場に向き合い、闘ってきた人にしかない空気感をひしひしと感じました。今回の役作りではそのオーラを出せるよう心掛けました」とも述べた。
また篠原へは、映画化の経緯についての問いが投げかけられる。篠原は「犬の映画というと、犬との感動的な時間をテーマにした作品が多いですよね。でもこれは動物に尽くす獣医さんの話で、そこに惹かれました」と述懐。そして「映画を作ることで、世界を変えようとしている人がいると伝えることができればと思ったんです。実際にあったエピソードを劇中に使わせていただき、できるだけ忠実に描きました」と説明する。
最後の挨拶で小泉は、好きなシーンに颯太が「外科実習をやらない」と宣言する場面を挙げた。「それに対する担当の先生の対応が素晴らしかった。理想を追求する生徒に、選択肢を提示していましたよね」「理想を追求する中で、現実とのはざまで苦しむときがあると思う。でも追求する人を支える人も出てきます」と言い、「この作品は単に犬の映画というわけではなく、誰にとっても共感できるものであると言える、象徴的なワンシーンでした」としみじみ語った。
「犬部!」は7月22日より全国ロードショー。
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