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佐藤正午の同名小説を映画化した本作は、直木賞を受賞した天才作家・津田伸一を主人公とした物語。担当編集者の鳥飼なほみが、ある出来事をもとに書かれた津田の新作が本当にフィクションなのか検証するさまが描かれる。藤原が津田を演じたほか、津田に翻弄される鳥飼に土屋、ある日家族とともに突然姿を消したバーのマスター・幸地秀吉に風間、津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本に西野が扮した。
藤原は「僕らも現場で『この話、難しい』と思いながらの撮影でした。津田が書いた小説が現実のものになる話。今の僕は小説の中の自分なのか? 現実の自分なのか?と苦労しましたね」と述懐。風間も「いろいろな考察が生まれる作品。皆さんの頭の中で考えていただいて、なお進化していく映画だと思います」と表現する。さらに藤原との初共演については「一緒にお芝居できるのをすごい楽しみにしていました。竜也くんはまくし立てるようにしゃべる役で、僕はマイペースに淡々としゃべる役。混じり合わない2人がシンパシーを感じながら、違うペースでしゃべり続ける。今までにないお芝居の感覚を楽しめた現場でした」と振り返った。
土屋は「竜也さんのお芝居を観て育ってきました。一緒にお芝居していて、津田のセリフのスピードやリズム感に私自身もドキドキ、ハラハラしました。舞台を観ているような感覚になるのも見どころの1つです」とアピール。藤原は「観てもらうとびっくりすると思う。監督のあえての手法で(演技の)テストを1回もやらずにぶっつけ本番でカメラを回したシーンが多いんです。いい緊張感の中やらせてもらって、非常に効果があったと思います」と明かす。また現場で緊張から硬くなっていたという西野は「津田とハグやお姫様抱っこで物理的に近付いて、距離感や緊張をほぐしていただいた。照れちゃいましたけど(笑)」とほほえんだ。
タカハタは「実写化不可能」とも言われた原作を映像化するうえでの苦労を回想。「原作は読み物として本当に面白い。ただ細かい枝葉が分かれていって複雑難解、結末も書かれていなくて堂々巡りなんです。これを『いかにエンタテインメントとして昇華させるか』をプロデューサーとずっと相談してました。原作にある複雑味を生かしながら、お客さんを最後まで気持ちよく騙し切ることが重要。観る人によって謎解きの方法はさまざま、それぞれに正解が生まれる映画になったと思います」と自信をのぞかせた。
「鳩の撃退法」は8月27日より全国ロードショー。
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「鳩の撃退法」藤原竜也との初共演に風間俊介「今までにない芝居の感覚を楽しめた」
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