コクトー×メルヴィル「恐るべき子供たち」4Kレストア版が公開決定

「サムライ」「仁義」などで知られるジャン＝ピエール・メルヴィルの監督作「恐るべき子供たち」の4Kレストア版が、10月初旬より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で公開される。

本作は詩人ジャン・コクトーの同名小説を原作に、1950年に製作されたフランス映画。母を亡くし2人きりになったエリザベートとポールの姉弟を軸に、子供たちの危険な愛と戯れの世界を描く。コクトー自ら脚本を執筆。のちに「死刑台のエレベーター」や「大人は判ってくれない」を手がけるアンリ・ドカエが撮影監督を務めた。監督デビューする前の若きフランソワ・トリュフォーは本作を25回鑑賞。のちに「コクトー最高の小説が、メルヴィル最高の映画となった」と絶賛した。

このたびの公開を機に日本語字幕も一新。「燃ゆる女の肖像」の横井和子が翻訳を担当し、原作の翻訳者でもあるフランス文学者・映画評論家の中条省平が監修を担った。