「Arc」石川慶から見た芳根京子は「ガラリと変わる人」、岡田将生には科学者あるあるが

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Arc アーク」のスペシャルトークイベントが6月13日に東京・スペースFS汐留で行われ、監督の石川慶、科学映画ライターのJoshuaが登壇した。

左から石川慶、Joshua。

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「Arc アーク」本ポスタービジュアル

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そう遠くない未来が舞台の本作は、不老不死の処置によって30歳の体で永遠に生きていくことになったリナの姿を描く物語。SF作家ケン・リュウの短編小説「円弧(アーク)」をもとにしている。

Joshuaは「日本で映画化されると聞いてまず驚いて、映画を観てみたら瀬戸内海が出ていて『(あの原作から)これを想像するのか!?』とさらに驚いて、非常に面白いと思いました」と本作との出会いを回想する。そして「不老不死というテーマを描きながらも決してディストピア的に語るわけでなく、かと言ってユートピアでもない。作品全体に通底するバランス感覚がリアリティを彷彿させるところが気に入っています」と絶賛した。

「Arc アーク」

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主演の芳根京子は、17歳から100歳以上まで生きるリナに扮した。石川は「最初は『30歳の自分もイメージできないのに、100歳以上は無理です』と至極まっとうなことをおっしゃっていた」と彼女との対話を振り返り、「芳根さんは共演する相手でガラリと変わる人。そう考えると、このときはこうだと決めるのではなく、わからないからこそ作れるものがあるんじゃないかとお話させていただきました」とタッグを組むに至った経緯を明かす。撮影時に芳根の“心の支え”になったという天才科学者・天音役の岡田将生については、「本当に美しい容姿をされていて、この世のものじゃないような雰囲気をまとっている。それなのに話すととても人間味あふれる方で、天音にぴったりだと思いました」とコメント。その言葉を受けてJoshuaも「サイエンティストあるあるですね(笑)。研究所にはああいう好きなことを一心不乱にやっている人がいっぱいいるんです」と続ける。

最後に石川は「やっと公開できるようになりました。意図したわけではないですが、コロナの状況とも重なって見える映画になったなと実感しています。映画館もやっと通常に戻ってきた時期でもあるので、ぜひ周りの方に広めていただけましたらうれしいです!」とアピールし、イベントの幕を引いた。

「Arc アーク」は6月25日より全国でロードショー。

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(c)2021映画『Arc』製作委員会

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