水尻自子が監督・絵コンテ・アニメーション・編集を担当した短編アニメーション「不安な体」が、第74回カンヌ国際映画祭監督週間のコンペティション(短編部門)でワールドプレミア上映される。
「不安な体」は、アニメーションの配給・製作などを行うニューディアーと、フランスのアニメーションスタジオ・Miyu Productionsによる国際共同製作プロジェクト第1弾。体の一部や身近な物体をモチーフにする水尻が、丸みを帯びた体と、それを脅かすようにして迫る日常的なモチーフの組み合わせにより“感触そのもの”を描き出そうと試みたアニメーションだ。音楽は水尻が長年のファンだった
カンヌ国際映画祭の併設部門である監督週間は、強い作家性が重要視される若手監督の登竜門とされている。「不安な体」は、フランス現地時間7月6日から17日にかけて行われる同映画祭でプレミア上映後、世界各地の映画祭での上映を目指す。日本では青森・
十和田市現代美術館
で2022年1月22日から5月29日にかけて開催される「Arts Towada十周年記念『インター + プレイ』」展第3期で披露される予定だ。水尻は「歴史ある映画祭に選んでいただき、とても光栄に思います。今後、十和田での展示に先駆けて海外での上映がスタートするわけですが、この作品はヒトの身体にとって普遍的な感覚を意識して作っているので、海外でも日本でも同じように楽しんでもらえればいいなと思います」とコメントしている。
なおニューディアーとMiyu Productionsは、ほかにも冠木佐和子監督作「I'm Late」、和田淳監督作「半島の鳥」、平岡政展監督作「Floating Around」、折笠良監督作「Emergences」という短編アニメーションを製作中。2021年から2022年にかけての完成・発表を目指している。
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シャーロット @oranqs
日仏合作、水尻自子の短編アニメが第74回カンヌ国際映画祭監督週間で上映(動画あり) https://t.co/kDvxvZL1IR