本作は50億人以上が集うインターネット仮想世界「U」と出会った高校生すずを主人公とした長編アニメーション。歌姫の“ベル”というアバターで一躍注目を浴びるすずの前に、竜の姿をした謎の存在が現れるさまを描く。ミュージシャンの
細田は「Uの巨大な世界観を音楽で表現するために、どうしても常田さんに音楽を作ってほしかった」とオファー。細田作品のファンだった常田は、監督の緻密な絵コンテを見て圧倒され、楽曲制作を快諾した。常田はベルがUで歌うオープニングシーンを飾る楽曲「U」を作詞・作曲。ゲストとして迎えられた中村がボーカルとして参加する。
細田は常田の表現力を「打ち合わせの最初から音楽が聞こえていた」と称賛。一方の常田は「僕たちはインターネットの発達とともに成長し、世界中のいろいろな年代・ジャンルの音楽をインターネットを通して触れあい始めた世代。今作の世界観とリンクしたのでは」と今回のコラボを分析する。またレコーディングの感想を「中村さんとの作業は初めてでしたが、いい緊張感を持ちながら和気あいあいと楽しくレコーディングを行うことができた」と回想。中村の歌声についても「さすが! 日本語をここまでグルーブさせられるシンガーはなかなかいない。うれしいサプライズだった」と語っている。中村も「常田さんとは同い年ということもあり、楽曲をより良くするためのアプローチが似ており、納得がいくまで粘ったクリエイティブができた」と手応えを明かした。
「U」が流れる新たな予告はYouTubeで公開中だ。7月12日に配信リリースされる。細田、常田、中村によるコメント全文は下記に掲載した。
「竜とそばかすの姫」は7月16日より全国ロードショー。竜役のキャストは明らかになっていないため続報を待とう。
細田守 コメント
millennium paradeとBelleのコラボレーションは、あらゆる制約を軽々と突き抜け、グローバルな高みに達成している。これは、大変なことになるんじゃないかな。
常田大希(millennium parade) コメント
細田監督から「竜とそばかすの姫」のスケッチを見せていただいた時、その世界で鳴り響く音が自然と湧き出てきたのを覚えています。
小さい頃から慣れ親しんだ細田守監督渾身の最新作ということで、全身全霊で挑ませて頂きました。
そして主役“ベル”を演じるのが“日本音楽界の宝”中村佳穂ということで音楽面に於いても最高に刺激的な製作となりました。
映画としては勿論、音楽作品としても間違いなく素晴らしい出来になっておりますので、是非劇場で大迫力でご覧ください。
中村佳穂 コメント
常田さんとは音楽フェスですれ違う程度でしかお会いしたことがなかったので、今作でご一緒できて嬉しかったです。
お互いに楽曲制作の初コラボということで緊張しましたが、「竜とそばかすの姫」の曲でもあるというお題もあったので、お互いバランスをとりながらも、もっと良くなる部分を熱を持って探しながらレコーディングさせていただき、とても楽しい時間でした。
私たちはインターネットがまさに始まった時の世代で、ジャンル関係なくカッコいいと思えるものを見たり聴いたりが手に取る事が容易になり始めた世代ですが、人の心を打つものは結局何なのか、この作品を通して改めて考えるきっかけになりました。今作はそれが命題だと感じつつも、頭で考えすぎず、楽しんで波に乗るような気持ちで取り組みました。
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猫F伝 @KawatianBeaver
「竜そば」メインテーマは常田大希率いるmillennium parade、中村佳穂も参加(コメントあり) https://t.co/sQ1v426R8I