映画作家・
PFFアワード2020の入選作品である本作。亡き親友イ・ソンの残したボイスレコーダーを発見した女性ユジンが、思い出と現在の時空を行き交っていくさまが映し出される。初演技にして初主演の
本作では劇中の大半で韓国語が使用されており、キービジュアル、チラシなどにも韓国語がちりばめられている。映画感想家の大林千茱萸は「画面の中には映っていないはずの、人の想いの『気配』を久しぶりに感じました」と本作についてコメントした。
なお「フィア・オブ・ミッシング・アウト」上映時には、コロナ禍における映像企画として河内が制作したショートフィルム「IMAGINATION DRAGON」もスクリーンにかけられる。
大林千茱萸(映画感想家)コメント
画面の中には映っていないはずの、人の想いの「気配」を久しぶりに感じました。
もっとこの暗闇に包まれたい。圧倒される作家性。
山崎憲一(うえだ城下町映画祭実行委員会委員長)コメント
かつてヌーベルバーグが、映画表現の極みに挑戦した息吹をこの作品に感じる。全体を深く静かに抑えた画面に輝く眩しいまでの光、長回しに流れるモノローグ、2時間分を2分に凝縮した冒頭のドラマ、ローラー滑り台は絶品。
※山崎憲一の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記
大塚大輔(福岡インディペンデント映画祭)コメント
折り重なる闇、灯り、会話。共鳴する心。いつまでも浸っていたい、至高の36分。
河内彰 コメント
この映画のテーマは「ここにいない誰かを思うこと」で、大半の撮影は2018年に行いましたが、奇しくも今のこの、人に直接会えない世界に向けた言葉のようになってしまいました。映画を劇場で観ることも、作ることも難しくなってしまいましたが、それとは関係なく、今日も劇場のスクリーンでの出会いに思いを馳せ、映画館での上映を夢見てカメラを回す方々がたくさん居ることを知っています。私はそのほんの一端の個人の作家ですが、どうぞ少しでも気に留めて頂き、映画を観て頂けたらと思います。この大変な状況下に、映画館での上映をさせて頂けますこと本当に嬉しく思います。映画に関わる皆様に、心より感謝御礼申し上げます。
河内彰の映画作品
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親友が遺したボイスレコーダーを通して時空行き交う、河内彰の監督作7月公開(動画あり / コメントあり) https://t.co/r31PGncxzk