田村正和が77歳で死去、「古畑任三郎」で共演の西村まさ彦が追悼

田村正和が4月3日に死去したことを、弟の田村亮が自身の公式サイトで報告した。77歳だった。

田村亮は「兄は幸せな人生を送ったと思います。仕事でもプライベートでも何事も自分のライフスタイルを崩さず全うしたと思います」とつづり、「葬儀も派手にせず静かに見送ってくれと家族に言っていたそうです」と報告。そして「生前、兄に関わって下さった方々に、私からも心より厚く御礼申し上げます」と感謝を伝えた。

また、ドラマ「古畑任三郎」シリーズで共演した西村まさ彦は、所属事務所を通じてコメントを発表。「『古畑任三郎』でご一緒させていただいたことは私にとって飛躍の大きなきっかけとなりました。作品、役に向き合う真摯でストイックな姿勢。多くのことを学ばさせていただきました」と追悼している。ドラマ「砂の器」で共演した小川知子は、自身のInstagramで「シャイな人でした。人前で笑うのを嫌がっていましたね。私がからかって笑わせようとすると『やめてよー』と笑いをこらえていた顔が懐かしい」「あの世では思いっきり笑って下さいね」と故人を悼んだ。

田村正和は1943年8月1日生まれ、京都府出身。大正から昭和にかけて活躍した俳優・阪東妻三郎を父に持ち、兄弟の田村高廣、田村亮も俳優として活動する。映画「永遠の人」で本格デビューを果たすと、時代劇ドラマ「眠狂四郎」などで人気を集めた。1980年代には、ドラマ「うちの子にかぎって…」でコメディに挑戦。以降、「子供が見てるでしょ！」「パパはニュースキャスター」「パパは年中苦労する」「パパとなっちゃん」といったコミカルなホームドラマや、「ニューヨーク恋物語」などラブストーリーにも出演した。

1994年には三谷幸喜が脚本を手がけた「古畑任三郎」シリーズがスタート。巧みな話術で犯人を追い詰める警部補・古畑任三郎を好演した。1999年にはSMAPが5人そろって出演したスペシャルドラマ「古畑任三郎 vs SMAP」が放送されている。近年は「誰よりもママを愛す」「そうか、もう君はいないのか」などのドラマに出演。2018年に主演したドラマ「眠狂四郎 The Final」が最後の出演作となった。

西村まさ彦 コメント

「古畑任三郎」でご一緒させていただいたことは私にとって飛躍の大きなきっかけとなりました。
作品、役に向き合う真摯でストイックな姿勢。多くのことを学ばさせていただきました。
田村さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
お元気でいらっしゃるだろうかと、時折思うことがありました。
生きていてくだされば、ただそれだけでお話しする機会もあっただろうにと残念でなりません。
心静かに、ご冥福をお祈り申し上げます。