ポップな色彩感覚とユーモアセンスで独特な世界観を紡ぎ出す、台湾の監督チェン・ユーシュン。1990年代に「熱帯魚」「ラブ ゴーゴー」を発表するも、その後しばらく映画制作から離れていた。2013年に「祝宴!シェフ」で長編映画制作に復帰。日本でも2019年にデジタルリストア版が上映されるなど再評価を高め、最新作「1秒先の彼女」では第57回金馬奨で作品賞など最多5冠に輝いた。
チェン・ユーシュンのデビュー作「熱帯魚」は、当時の台湾で頻発していた誘拐事件をモチーフにした青春ファンタジー。事件に巻き込まれた受験生と誘拐犯一家の交流がユーモラスに展開していく。「ラブ ゴーゴー」では台北に住む個性豊かな若者たちの、どこか滑稽な3つの恋模様がつづられる。YouTubeでは両作の予告編が公開中だ。
「1秒先の彼女」は6月25日より新宿ピカデリーほか全国でロードショー。人より行動がワンテンポ早い郵便局員シャオチーと常にワンテンポ遅いバス運転手グアタイの、“時差”から生まれる恋と騒動が描かれる。リウ・グァンティン、パティ・リー、ダンカン・チョウらが出演した。
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映画ナタリー「台湾映画「熱帯魚」「ラブ ゴーゴー」 @nettaigogo 再上映が決定、「1秒先の彼女」 @ichikano_movie 公開記念」 https://t.co/rK0aqH8lYa 6/11~24にアップリンク吉祥寺、7/2~8にアップリンク京都で上映。