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現役医師・南杏子の同名小説をもとにする本作は、在宅医療に携わる医者や看護師、そして患者とその家族の姿を描くヒューマンドラマ。東京の救命救急の現場で働いていたが、ある事件をきっかけに故郷・金沢の「まほろば診療所」で働き始める医師・白石咲和子を吉永が演じる。イベントは新型コロナウイルス拡大防止のため、トーク時はグループに分かれたキャストが3回にわたり壇上に上がった。
吉永は「みんなで力を合わせて今日の日を迎えられたと思っているので、今はホッとしています」と喜び、初めての医師役への挑戦を「監督から、映画の中でドクターとして咲和子が少しずつ成長していけばいいと言っていただけました」と振り返る。その言葉を受けた成島は「何よりもびっくりしたのは、吉永さんはまだ成長しようと、ものすごく映画に対して努力されることなんです。なので、年齢に関係なく成長していく吉永さんを撮りたいと思いました」と吉永の熱意を称賛。また、西田は「30年ぶりくらいに吉永さんと共演しましたが、初々しい吉永さんがそこに立っておられました。時というのは人によって公平不公平があるんだなと」とジョークを飛ばし、会場に笑いを起こした。
「すずちゃんと自分は、吉永さんが月なら太陽のような存在でいてほしいと監督から言われた」と回想した松坂。広瀬も「太陽のようにというのはクランクイン前から言われていたので、ずっと意識しながら演じていました」とうなずく。また、松坂と広瀬の印象を問われた吉永は、「本当にすずちゃんはすずやかでかわいくて、桃李さんは素敵でキリンのようにすくすくと成長されていました。そんなお二人と毎日いて楽しかったです」とにっこり笑い、松坂と広瀬を照れさせた。
小池は「素晴らしい先輩方の演技を見て涙を流しました。この作品に参加できたことをとても光栄に思います」と述べ、みなみは本作で約40年ぶりに映画出演を果たしたことを明かす。中山は、本作の製作総指揮を務めるも2020年11月18日に死去した岡田裕介を「この客席をご覧になったときに喜んでくださると思います」としのぶ。泉谷も撮影現場での岡田とのエピソードを披露しながら「登場シーンが少なくて文句があります。もっと増やせよコノヤロー(笑)」とぼやいた。
田中は吉永の父親という役どころに「同い歳なのに驚きました……(笑)。吉永さんの佇まいが僕をお父さんにしてくれました」とコメント。南野は「現場では監督と死生観などをお話させていただいて。まほろば診療所の先生のような、見守ってくださる存在でした」と、石田は「吉永さんと携帯で自撮りをするシーンがあるんですが、10代の頃からずっと吉永さんに憧れていたのでうれしかったです」と振り返った。
最後に吉永は「この素晴らしい俳優さんたちとセッションのような現場で撮影ができました」とキャスト陣を紹介し、亡き岡田に触れ「とても温かい励ましと援助をいただきました。心から感謝をしております」と真摯に語った。
「いのちの停車場」は5月21日より全国ロードショー。
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