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昨日4月9日に封切られた本作。竹宮ゆゆこの小説をもとに、正義感が強い高校生・濱田清澄と“学年一の嫌われ者”である少女・蔵本玻璃の愛の物語がサスペンスタッチでつづられる。観客で埋まった会場を見渡し、清澄役の中川は「長い間待っていてくれてありがとうございます。こうして映画を届けられることに感謝します」、玻璃役の石井は「完成報告会はお客さんがいなかったので、こうしてたくさんの方々の顔を見ることができてうれしいです」とそれぞれ思いを伝えた。
撮影が行われたのは約2年前。中川は「20歳になったばかりだったので、ニキビができている感じも若い(笑)。あの時、あの瞬間にしか感じられなかっただろうことも残してもらえてよかったです」と語った。清澄の母を演じた矢田は、中川の成長ぶりに「何かあったの!?みたいな。“母”としてもびっくり」と驚き、「撮影前に2人でセリフ合わせをしたとき、本当に自然で純粋な人で。これはもう中川さん演じる清澄に愛情を込めてお芝居すれば大丈夫だとヒントをいただけました」と感謝する。
一方、玻璃の父に扮した堤は「現場ではべらべらしゃべるほうですけど、今回はとにかく集中してる彼女を邪魔しないようにしました」と会話がほとんどなかったことを告白。石井は「(役の)堤さんは別人みたいで本当に怖くて。今こうしてお話しできてうれしいです」とほほえみ、「現場ではずっと距離があって。家族だし心は近いはずなのにどこか離れているという玻璃の葛藤をリアルに感じて、お芝居しながら泣きそうでした」と関係性が役に反映されたことを振り返った。
SABUは「本当にできるお二人なので。1回本読みしてもらったら、もう任せられるなと思いました」と、中川と石井への信頼を口にする。さらに「2回奇跡が起きた」という撮影秘話も。1つ目は濁流のシーンについて「不謹慎ですけど、撮影の3日前ぐらいに台風が来て。おかげで水嵩が増していい濁流が撮れました」と満足げ。さらに「もう1つ(の奇跡)はUFOです。いい感じにフレームの中に飛んで来ました」と平然と明かすと、中川もそれに調子を合わせ、驚く石井に「そうなんだよ、知らなかった?」と得意げな顔を向けていた。
最後の挨拶では、石井が「この作品、自分にとってこれからの人生でヒーローのような作品になると思います。皆さんにとってもそうなるとうれしいです」と呼びかける。中川は「僕たちは作品を完成させ、観ていただくまでが仕事。1つの作品をこうして届けられることは奇跡なんだと大げさではなく感じています」と改めて喜びを口にした。
「砕け散るところを見せてあげる」は全国で公開中。
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中川大志と石井杏奈が共演作の公開に喜び「大げさではなく奇跡」(写真14枚)
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