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マンガ家・
齊藤は「従来の映画の生まれ方とは違った変異体質、略して“ヘンタイ”の映画。大ヒットではなく中ヒットを狙っています。まだ大手を振って『映画館に来て』とは言いづらいけど、映画に賞味期限はないので。また映画館を盛り上げるために、同時公開の作品とも一枚岩になって、その中心に『ゾッキ』があったらいいなと思います。長く上映を続けられたら」と思いを伝える。山田は「僕らが惚れ込んだ原作もぜひ読んでください!」と力強くアピールし、竹中は「2018年の5月に大橋裕之の世界と出会って、これを映画にしたいと思い、パッと頭に浮かんだのが孝之と工の顔、そして(主題歌担当の)Charaだった。まさか映画が完成して上映できるなんて夢のよう」と喜びをあらわにした。
竹中の監督パートに出演した松井は、オファーについて「こんな面白い役は二度とやれないと思ってすぐ返事をしました」と述懐。「ちょうど舞台をやっていて、プロデューサーが観に来たらしく、それが知らないうちに(本作の)オーディションになっていたと聞きました。全然違う役なので、どこをどう見て!?とざわざわしました(笑)」と振り返る。
松田は山田とこれまで共演経験がなく、本作で初めて山田と組んだ。松田が「最初に山田くんから『映画やるんだけど、どう?』と電話があって、そのときは面白そうという話だけして。そこからすごい熱量のメールが来て、だんだん怖くなって……見なかったことにしようみたいな(笑)。(現場では)熱量に応えられるかドキドキしていました」と明かすと、山田は「キャスティング会議で『龍平くんを一本釣りで行く。代案は立てない』と宣言したので、熱いアプローチをかけました。うれしかったー、松田龍平がずっとここ(目の前)で芝居してるんですよ」と現場をともにした喜びを伝えた。
また本作のテーマが“秘密”ということから、「自分だけが知るキャスト / 監督の秘密」を発表するコーナーも。森は「齊藤監督は、自分が今まで出会ってきた人たちをギュッとしたような人間のデカい人。何人も人間が入っているみたい。……これ秘密になってるのかな?」と独特な言い回しで齊藤を戸惑わせる。対する齊藤は“森優作”という本名に触れ、「森さんと龍平さんが共演するシーンでは、森さんの心境になってドキドキしました」と含みを持たせる。俳優の松田優作と松田美由紀の長男である松田龍平に「お父さん?」と呼びかけられると、森は「言うか迷ったんですけど……母親が“みゆき”って言いまして。僕、(松田優作の没年である)1989年生まれなんですけど、母親がファンだった人の名前を付けてしまったという。役者になるとは思ってなかったので……もう本当に恥ずかしい」と恐縮しっぱなしだった。
「ゾッキ」は全国で上映中。
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「ゾッキ」齊藤工がロングラン祈る「映画に賞味期限ない」、竹中直人や山田孝之も集結(写真21枚)
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