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鹿児島県薩摩川内市で400年以上続く行事“川内大綱引き”を題材とした本作。“大綱引き”に青春を懸ける鳶・有馬組の跡取り有馬武志と韓国出身の研修医ヨ・ジヒョンの恋、そして2人を取り巻く人々の姿が描かれる。三浦が武志、
佐々部は2020年3月に62歳でこの世を去った。初めて佐々部組に参加した三浦は「佐々部監督からは、自然にそこにいるのがうまいと言われました。それに対して僕が『それしかできない』と返したら、監督はその言葉を気に入ってくれて、何度もその話をされていました」と懐かしむ。比嘉も「いつか佐々部組の一員になりたいと思っていたら、この作品のクランクアップの際に『これで愛未も一員だ』と言われました。その言葉は忘れられないし、一生心に刻んでいきたいです」と感謝し、松本は「監督はお話がお上手で、日本一のスーパー助監督だったというお話も伺いました。お祭りシーンではそのときの経験が確実に生きており、必見のシーンになっています」とアピールした。
また太さ40cmの綱を引き合う大綱引きで一番太鼓の役どころを務めた三浦が「ずいぶん練習しました。見た目以上に大変」と苦労をにじませると、中村は「貴大さんは練習初日からたたけて、一番太鼓経験者のコーチも『あんなに早くはたたけない』と褒めていました。そんなことを言われたら僕もがんばらなければと、ホテルに帰って枕をたたいていました」と明かす。「三浦くんのスナップが上手で、主演のスナップは違うと思いました」と悔しがる中村に、三浦は「佐々部監督は初号試写を観終わったときに『優一のほうがよかった』と言っていたよ」と優しくフォローした。
イベントでは、韓国にいる知英からのビデオメッセージを上映。知英は「コロナの影響でその場に行けなくなりましたが、皆さん楽しんでいますかー?」と笑顔で呼びかけ、「ロケ地・鹿児島は街も風景も人々も食べ物も素晴らしかった。いつか必ず鹿児島に行きます」と再訪を誓う。「薩摩川内市は韓国との文化交流がある街なのでうれしかったです。そして佐々部監督とご一緒できたことを光栄だと思っています」と回想した。さらに主題歌を担当したAIからのビデオレターも。
最後に三浦は「この映画を色々な人に観てもらうことを佐々部監督も望んでいます。僕自身も佐々部監督が残したこの映画を広めていきたい」と思いを伝える。そしてステージ中央に設置された佐々部の顔写真に触れて「きっと監督も『それな!』と思っているはずです」と遺志を代弁した。
「大綱引の恋」は5月7日に東京・新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国で公開。
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佐々部清の映画作品
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【出身ライター映画情報】篠原高志さん脚本『大綱引の恋』(5/7公開)。監督を務めた佐々部清さんの1周忌追悼上映イベントが3/29に開催。その模様はこちらで↓
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