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大橋の「ゾッキA」「ゾッキB」を映画化した本作。原作のエピソードを多数織り交ぜた本作では、ありふれた日常に巻き起こる不思議な人間模様が描かれる。
レンタルビデオ店で退屈なバイトに従事する伊藤役の鈴木と、幽霊のような女役の松井は、竹中の監督パートに出演。竹中は2019年に朗読劇で共演した鈴木のキャスティング理由を「声の音色」と話し、松井の起用理由も「声の音色。あと振り向いたときの首の線」と明かした。
演技初挑戦となる九条は、クラスメイトの存在しない姉に恋してしまう高校生・伴役として、齊藤の監督パートに参加。原作ファンだという九条は、衣装合わせの際、齊藤にバリカンで髪を剃られたそうで「いざ鏡を見たら、伴がそこにいるというか。まさか自分がここまで作品に忠実になれるとは思わなくて、さすが工監督!と思いました」と回想する。すると、それを聞いた齊藤から「自分で『伴がそこにいる』って言えるのすごいな(笑)」とツッコミが。そのほか九条は、トーク中に齊藤から「……ズィーヤ」と持ちギャグを披露するようささやかれ、唐突に「ズィーヤ!!」と絶叫。そしてすぐさま「本当に失礼しました」と、音声スタッフを驚かせたことを詫びていた。
短編集である原作を1本の長編映画としてまとめている本作。完成作の感想を聞かれ、大橋は「僕の原作よりしっかり楽しいなと思いました」「(キャストの)皆さん、もうばっちりです。マンガよりすごくいいです」と謙虚に答えた。
イベントでは「明日がちょっと、楽しくなる。」という映画のコピーにちなみ、「現場でちょっと楽しかったことは?」という質問が。野球好きの鈴木は、ロケ地の愛知・蒲郡市で食事に行った際、福岡ソフトバンクホークスの選手・千賀滉大のユニフォームが飾られていたことを振り返り「ずっと応援している選手が近くに感じられた」と笑顔に。特殊メイクで役作りした松井は「移動車のバックミラーに自分が映り込むと本当の幽霊のようで。スマホで、写ってはいけないもののように自分を写していました」と、心霊写真を偽装した思い出を披露した。
終盤に「明日をちょっと楽しくするために工夫していることは?」と質問された山田。「誰とでも仲良くなれるタイプなんですけど、ちょっと苦手だなという人が5000人くらいいる」と話し始め、「そういう人たちの家の近くに落とし穴を掘りに行くんです」とジョークで回答して笑いを起こした。
最後に登壇者たちが、本日65歳の誕生日を迎えた竹中をサプライズで祝福。ケーキを受け取った竹中は「急に老けちゃったよお」と、大げさにしわがれた声を出しておどけてみせた。
「ゾッキ」は4月2日に全国で公開。愛知・蒲郡市では本日から先行上映されているほか、愛知県では3月26日に公開。
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「ゾッキ」竹中直人が誕生日を祝われ老ける、コウテイ九条は「ズィーヤ!」叫び謝罪(写真19枚) https://t.co/ymXXn6Vu0T