本作は、自然の中の音を理解し、ものの形や色が音として聴こえる能力を持った青年・漆原朔(うるしばらさく)が主人公の物語。著名な作曲家の父と、若手天才作曲家の異母兄へのコンプレックスから音楽を遠ざけてきた彼が、ひょんなことから京都の芸術大学で現代音楽の世界に身を投じ、さまざまな出会いを経て自らの音楽を作り上げる姿が描かれる。さそうにとっては、実写映画化もされた「神童」「マエストロ!」に続いて、音楽をテーマにした三部作の最終作にあたる。
朔役の井之脇は、ピアノの才能を持つ少年を演じた「トウキョウソナタ」を人生のターニングポイントとして挙げながら「初主演映画がピアノにまつわる作品ということに、とても深い縁を感じています」と本作への出演を喜ぶ。そして「初主演という不安やプレッシャーもありましたが、ピアノと一緒ならきっと乗り越えられると思って撮影に臨みました」と、2020年の10月から11月にかけて京都で行われた撮影を振り返った。
松本は、自然にある音やものを理解して声で表現する能力があり、朔に思いを寄せる芸大のピアノ科生・浪花凪(なにわなぎ)、山崎は朔の異母兄で父の呪縛から逃れられずにいる貴志野大成(きしのたいせい)に扮する。松本は「凪という役を通して、表現することの楽しさを改めて感じました」と、山崎は「この作品で音楽の持つ力を改めて感じ、音楽が言葉を超える瞬間に立ち会うことが出来ました」とコメントした。
監督は実写映画「時をかける少女」や「乱反射」を手がけた
公開に先駆けて、3月29日に京都・ロームシアター京都のサウスホールでプレイベントが開催。映画に登場する新作音楽のコンサートやパフォーマンス、特別予告編の初上映、キャストやスタッフが登壇するティーチインの実施が予定されている。
「ミュジコフィリア」は2021年秋に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。京都で先行公開される。
井之脇海 コメント
僕の人生のターニングポイントに、12歳の時に出演した映画「トウキョウソナタ」があります。
ピアノの才能を持つ少年の役を演じて、役者の楽しみを知り、役者を続けることを決心しました。
そして今回、初主演映画がピアノにまつわる作品ということに、とても深い縁を感じています。
初主演という不安やプレッシャーもありましたが、ピアノと一緒ならきっと乗り越えられると思って撮影に臨みました。僕が演じた漆原朔は、日常の中の様々なモノの形や色が「音」として聴こえる、音楽の才能を持った大学生です。朔の天真爛漫さと音楽への溢れる愛を、素敵なキャストの方々、そして“ピアノ”と共に、全てを出し切って演じました。楽しみに待っていてください!
松本穂香 コメント
最初はすれ違ってばかりいた不器用な人達が、音楽というものを通して自分だけの表現を手に入れ、心を通わせていく物語です。私は今回、ギターやダンスなど初挑戦が多かったのですが、凪という役を通して、表現することの楽しさを改めて感じました。
山崎育三郎 コメント
貴志野大成は朔の兄であり、天才と謳われた作曲家です。何事も完璧を求め、音楽に対しては特にプライドが高く、作曲に人生の全てをかけています。
今回、日本の美しい文化の宝庫である京都での撮影は感動の連続でした。国宝のお寺の境内で指揮をさせて頂いたオーケストラ演奏シーンでは、驚くほど美しい絶景に息を呑みました。
この作品で音楽の持つ力を改めて感じ、音楽が言葉を超える瞬間に立ち会うことが出来ました。
谷口正晃 コメント
最初から最後まで、俳優たちは己の身体を使って音楽を歌い、奏で、躍動し続けます。
本物志向の奔放さは過剰かもしれませんが、とても愉快なことでありましょう。
美しい京都の街を舞台にして描く若者たちの音楽への情熱。ぜひご覧ください!
さそうあきら コメント
京都は伝統と革新が矛盾なく共存する場です。そこで僕が聴いてきた様々な音たちが「ミュジコフィリア」の源泉になりました。音楽が生まれ出づる瞬間の喜びを描きたい。そんな思いがこの映画から皆さんに伝わりますように!
関連記事
井之脇海の映画作品
リンク
toshi @toshi26m
これはアツいな笑
"ひょんなことから京都の芸術大学で現代音楽の世界に身を投じ"
井之脇海が初主演「ミュジコフィリア」映画化、共演に松本穂香と山崎育三郎(コメントあり) https://t.co/EAthyeXffZ