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2018年に公開された「孤狼の血」の続編となる本作。前作から3年後を舞台に、裏社会を治めていた刑事・大上章吾の遺志を受け継いだ若き刑事・日岡のその後の物語が、オリジナルストーリーとしてつづられる。
2020年10月中旬、まだ暑さの残る広島・呉でまず行われたのは、日岡と、彼のスパイとして上林組に潜り込むチンタこと近田幸太に扮する村上が密談をするシーン。1991年の屋上遊園地が再現されたセットには、どこか懐かしい提灯や屋台、遊具が飾り付けられており、同年にリーグ優勝した広島東洋カープの立て看板も設置されていた。
しかし、平和な景色が広がる屋上の一角で、チンタは日岡に五十子会上林組の不穏な動きを報告。前作での新人刑事の姿からがらりと印象を変えた日岡は、大上から受け継いだライターでタバコに火を点けながら、鋭い眼光で上林組の動向を聞く。段取りやテスト撮影を入念に重ねた監督の
翌日の朝には、武闘派ヤクザ・上林成浩と日岡が初対面を果たすシーンが撮影された。上林が立ち上げた五十子会上林組の事務所に、日岡と梅雀扮する刑事・瀬島孝之が乗り込む場面だ。本作でも屈指の凶悪な男・上林を演じる鈴木は、上半身にびっしりと入った刺青ともみあげを剃りあげたインパクトあるビジュアルで登場。悪の巣窟とも言える場所で、ゆっくりとすごむ上林に対峙した日岡は負けじとにらみを利かせ、2人の間には一触即発の緊張感が漂っていた。
さらに、この日の夜には、呉の中心部である屋台通りでの撮影も。鉄板焼きや焼き鳥の屋台などが立ち並び、人混みでにぎわうロケには、たくさんのエキストラが集まった。ここで撮影されたのは、とある事情から追い詰められたチンタが、日岡に発砲するという手に汗握るシーン。「死ねやああああ!」と叫び声を上げながら日岡に突如発砲したチンタは、「孤狼の血」にも登場した黄ビルの方角へ逃げていく。松坂と村上は、橋を越えて全力疾走したあとに、路地での格闘シーンという体を張ったアクションに挑戦。松坂は「一発OK出しましょう!」と士気を高め、鬼気迫った演技を見事に表現した村上は、撮影が終わると人懐っこい笑顔をスタッフに向けた。
「孤狼の血 LEVEL2」は8月20日に全国で公開。
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じろさん(じろともトン) @jirotomoton
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