SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020で国内コンペティション短編部門の優秀作品賞を獲得した本作。舞台は空き家のはずが、男女5人が勝手に占拠して共同生活を送る1軒の古民家だ。彼らを退去させようと役所から派遣された主人公・矢島と5人の不思議な一夜を描く。
「あの日々の話」の
鈴山役の菟田は「世界的にstay homeを求められ、色々な家で、様々な人が、其々のstayの日々を送っている今だからこそ、この映画を観てもらえたらいいな、と思います」とコメント。また家事を担うサエコ役の遠藤は「人がわざわざ意識せずに過ごしていく、人間関係が微妙に変化していく時間を捉えようとしている映画だと思います。撮影では、家が持つ独特な空気をできるだけ吸って、周りとの距離感を自然に意識できるよう心掛けました。ぜひ、劇場でご覧ください」と語っている。
「stay」は4月23日より東京・アップリンク渋谷で公開。兵庫・元町映画館、京都・アップリンク京都でも近日の公開を予定している。撮影が行われた築100年の古民家のオーナー・鈴木宏卓によるコメントも下記に掲載した。
菟田高城 コメント
本読みリハーサル中、藤田監督に沢山質問をしました。
鈴山と登場人物達との距離感がなかなか掴めなかったからです。
すると監督から「菟田さんはそれが分からない人だからキャスティングしました」という様なことを言われて、気が楽になったのを覚えています。
素の自分より他者との距離感をかなり意識して演じたつもりだけれど、試写を観て思わず苦笑しました。
また藤田監督は人が暮らしている「家」を撮りたいのだなと思っていたけれど、完成した作品からは、家に住む色んな「人」を強く感じて驚きました。
世界的にstay homeを求められ、
色々な家で、
様々な人が、
其々のstayの日々を送っている今だからこそ、
この映画を観てもらえたらいいな、と思います。
斯く言う俺も「stay」を模索中です。
遠藤祐美 コメント
新しい場所で新しく人と知り合っていくのは刺激や緊張感があって、思いがけず新たな自分を発見する楽しさもあります。そのうちその場所が心安く居心地よくなると同時に、慣れ、に対するかすかな苛立ちを覚えたりも、します。
人がわざわざ意識せずに過ごしていく、人間関係が微妙に変化していく時間を捉えようとしている映画だと思います。
撮影では、家が持つ独特な空気をできるだけ吸って、周りとの距離感を自然に意識できるよう心掛けました。ぜひ、劇場でご覧ください。
鈴木宏卓 コメント
私は生まれも育ちも東京です。昔から縁側や、土間や、囲炉裏といった家族団欒で暖かいイメージのある昔ながらの家に憧れがありました。民宿を開業するにあたり秩父で家を探していたところ初見で気に入った古民家をすぐに購入しました。
「stay」を見て一番にそんな古民家の暖かさを感じました。他人同士なのにどことなく家族のようにも見えたのは、古民家の暖かさからくるものなのかもしれません。
また、古民家に住んで気づいたことが、家の中に差し込む光が優しくて暖かいということです。そんな、細かい古民家の描写も描かれています。
映画ナタリー @eiga_natalie
空き家を不法占拠?立ち退き迫る役人の不思議な一夜描く「stay」予告解禁(コメントあり)
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