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塩田武士が大泉を主人公に当て書きした同名小説を映画化した本作。出版不況と権力争いに揺れる出版社・薫風社の雑誌トリニティの編集長・速水が、生き残りを懸けた大逆転を試みるさまが描かれる。
キャスト陣は、大泉の顔がデザインされた巨大フラッグの口元部分から登場。大泉は「あんまりうれしいもんじゃないですね。プロデューサーは『やりましたよ大泉さん!』って言ってましたけど」とさっそくぼやくも、池田や國村から「大泉さんの達者な口から登場することができてご利益を感じております」「映画の中の大泉さんは口から出まかせの人なんです。今日は私も出まかせの1つになってるなと思いながら出てきました」と感想を伝えられ、照れ笑いを浮かべる。
撮影の様子を「『妖怪大戦争』みたいだった」と例えた大泉は「毎日皆さんのすごい演技を目の前で見られるので楽しかったです」と述懐。松岡が「私たちトリニティ編集部のメンバーに、大泉さんが『劇団トリニティだ!』ってセリフ合わせを提案してくれたんです」と裏話を披露すると、大泉は「私が一番セリフが怪しかったんでね。松岡さんはこの話を取材のときにしてくれるんですけど、わたくしはこれをイヤミだと思ってますよ!」と憎まれ口をたたいた。
続いて、崖っぷちを乗り越えたエピソードを尋ねられたキャストたち。何回もテイクを重ねた本作の撮影が崖っぷちだったという大泉は「長ゼリフを何回も撮影するとどんどん焦ってきて、佐藤さんみたいな妖怪レベルの怖い人がいるとパニクるんですよ」と苦労を語り、宮沢も「この作品をやり遂げたことですね。僕は年齢も一番下のほうで震えていたので。皆さんに助けていただきました」とうなずく。また池田が、大泉との共演シーンについて「大泉さんは(テイクを重ねると)『俺のバカたれ!』ってなるので、それが怖くて(笑)。私、次のテイクで噛んだら終わるなって思ってました」と当時の胸中を明かすと、松岡は「大泉さんが圧力かけてたんですよ!」とからかった。
“崖っぷち”と感じたことがないという國村は「仕事をしてたらずっとピンチみたいなものですから」とさらりと話し、「映画では私は歌を歌うんですが、OKが出るんだろうかと。そういう意味では崖っぷちだったのかな」と回想。佐藤も「國村さんや僕たちは昭和の役者ですから。貨物船から海に飛び降りてくれ、車で霞ヶ浦に突っ込んでくれとか昔はありましたね」と続け、登壇者たちを驚かせた。
「騙し絵の牙」は3月26日より全国ロードショー。
映画ナタリー @eiga_natalie
大泉洋「騙し絵の牙」で崖っぷちに?松岡茉優や池田エライザが撮影の裏話明かす(写真22枚)
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