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山内マリコの同名小説をもとに、東京に暮らしながらまったく異なる境遇に生きる女性2人の出会いを描く本作。都会生まれの箱入り娘・榛原華子に門脇、地方出身の時岡美紀に水原が扮し、華子の学生時代からの友人・逸子を石橋、美紀の地元の友人・平田を山下が演じた。
門脇は「“お嬢様”と言うと固定概念のようなイメージを抱いてしまいがちですが、記号的なキャラクターではなく人間らしさが出るように心がけて演じました」と振り返る。水原も「私も神戸出身で。神戸ってお嬢様なイメージがあるかもしれませんが、“そっち側”ではなかったから東京に憧れている部分があって(笑)。演じながら美紀ちゃんと気持ちがリンクする瞬間がありました」と明かした。
岨手は原作について「今まで自分が知らなかった世界と共感できる世界が同時に描かれているのが魅力だと思った」と語り、山内の出版記念パーティに参加した際に「映画化したいんです」と本人に直談判したことを告白。また衣装へのこだわりについて「俳優部は衣装を手がかりに役作りされるので、選ぶ側にも責任があります。そして衣装を着た姿を見て、こちらもキャラクター造形ができる。見せるためのファッションじゃなくて、役としての機動性があるので、これほど衣装を選ぶのが楽しいけど怖かった作品は今までなかったです」と
映画のタイトルにちなみ、キャスト陣が「あのこは◯◯」というお題で共演者の知られざる一面を明かすコーナーも。石橋は門脇が「家族想い」だと回答し、門脇の両親が撮影を見に来ていたという情報を伝える。門脇が「うちの両親、地方ロケでもすぐに来るんですよ。今回も『ケーキ焼いた』と持って来ました。“両親参観”感しかない(笑)」と決まりが悪そうに話すと、石橋は「現場に家族が来るってあまり聞いたことないですけど、その場ではお互い独立してる感じで素敵でした」とうらやましそうにほほえんだ。また山下は水原について「素直」と答え、「思ったことをはっきり言ってくれるし、とにかく嘘がない。お芝居に対してもそう。ちょっかい出したくなって、アドリブ入れたくてしょうがなくなるんです!」といたずらっぽく笑った。
最後に門脇は「2人の女の子の映画ではありますが、性別ではなく人類愛の映画です。自分自身で勝手にレールを決めて生きてしまいがちですが、『そんなことないよ。あなたにはもっと素敵なところがいっぱいあるんだよ』と作品を通して教えてくれる、人生讃歌のような映画になっています」と改めて本作をアピールした。
「あのこは貴族」は2月26日に全国ロードショー。
じろさん(じろともトン) @jirotomoton
門脇麦「あのこは貴族」は“人生讃歌”とアピール、両親の撮影見学エピソードも - 映画ナタリー
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