ドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」で主演を務めた
本作は「女王陛下のお気に入り」の脚本家トニー・マクナマラが企画、脚本、製作総指揮を担当した宮廷ドラマ。ロシア帝国の黄金時代を築き上げた女帝エカチェリーナ2世の生涯が虚実交えて描かれる。ファニングが政略結婚でロシアへやって来たエカチェリーナ2世、ニコラス・ホルトが気まぐれな皇帝の夫ピョートル3世を演じた。
子役の頃から数々の映画に出演してきたファニングだが、連続ドラマの主演は意外にも本作が初めて。プロデューサーにも名を連ねた彼女は「すごく新鮮で楽しかったです。初めての場所に飛び込んで今までにない新しい自分の能力を発揮する、劇中のエカチェリーナのような気持ちでしたね。だからある意味、撮影当時の私とエカチェリーナには共通点がたくさんあったんです」と振り返る。
宮廷の陰謀や夫の愚行に悩まされながらも自らの道を突き進む若きエカチェリーナ2世。史実をベースにしているものの、ドラマでは彼女の人生を大胆に脚色した物語が描かれる。「目指したのは私たちならではのエカチェリーナを作ること」と話すファニング。「肖像画や絵はあっても、当時の彼女を直接見ることができる記録はない。だから彼女がいかに先駆者的存在で象徴的なフェミニストだったかという要素をしっかり捉えて、それを自分の中に落とし込み、まったく新しいキャラクターを作り出そうとしました」と役作りの背景を明かす。
本作ではエカチェリーナ2世の性生活も重要なモチーフになっている。ファニングも「現実のエカチェリーナの人生でも、セックスは重要だったでしょう。彼女は性的に自由で、恋人が何人もいました。そういう点では、彼女の自由ぶりは当時にしては進んでいたと思います」と言及。さらにエカチェリーナを演じた立場から 「夫と愛人レフとのセックスはまったくの別物。ピョートルとのセックスは基本的に拒絶的で、ロマンスなんてあったものじゃない。でもレフとのセックスは、とても愛のある美しいシーンにしたかった」と続ける。
ドラマの現場には「インティマシーコーディネーター」と呼ばれる、俳優がベッドシーンの撮影に安心して取り組むための専門家も参加。ファニングは「今までコーディネーターの方とご一緒したことはなかったんですが、とても助けになりました。彼女はその場面の振り付けをし、誰もが快適でいられるようにしてくれました。夫と愛人で異なるセックスの二面性も一緒に作り上げたんです。とても安心できる環境でした。そのおかげで、恥ずかしいこともできたし、してもいいんだという気持ちになれました」と撮影を振り返っている。
全10話の「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」はスーパー!ドラマTVで2月15日より日本初放送。2カ国語版が毎週月曜22時から、字幕版が毎週月曜24時からオンエアされる。日本語吹替版では早見沙織がエカチェリーナ2世、関智一がピョートル3世に声を当てた。
THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~
スーパー!ドラマTV 2021年2月15日(月)スタート
2カ国語版:毎週月曜 22:00~ほか
字幕版:毎週月曜 24:00~ほか
菱沼康介 演技強化WS! 短編集!! 新作準備中!! @hisikosu
エル・ファニングが語る「THE GREAT」の性描写、撮影にはコーディネーターも https://t.co/E9lA6VH6PT