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本作はプロ棋士とコンピュータが対局する電王戦に着想を得た物語。将棋の道をあきらめた主人公・英一が、将棋AIのプログラミングに新たな夢を見出していくさまが描かれる。将棋ソフト・AWAKEを開発する英一役で吉沢が出演した。
この日の舞台挨拶は、Twitter上に集まった質問に2人が答えていく形式で進行。「本作は人生においてどのような意味合いを持つ作品になりそうか」という問いに吉沢は「これまでの出演作品の中でも特に好きな作品です。普段はあまり自分の出ている作品を観返すことはないけれど、これは観返しそう。何度も観たくなる作品」と回答し、山田は「自分にとって商業デビュー作。それに尽きますね」と述べる。
AI将棋にすべてを懸ける英一を演じるにあたり、体重を増量した吉沢は「撮影中は太ろうとして米や炭水化物ばかりを食べていました。とにかくパンパンにむくんでやろうと思った」と回想。また「昨日は昼間からアニメを観てお酒を飲んでいました。解放されたので……」とのんびりと元日を過ごしたことを明かす。英一の少年期を演じた梅谷祐成(うめやひろなり)については「将棋もうまいし、しゃべり方も言葉遣いもしっかりしている。そして芝居も素晴らしい。天才だと思った!」と称賛し、「今まで僕の少年期を演じた子役の中でもかなり雰囲気の近い子でした」と話した。
SNSには英一の“冴えない衣装”についての感想が多く上げられていたという。衣装選びを振り返った吉沢は「すごく楽しかったですね。監督含めみんなで話し合いながら選びました。その点では山田監督のこだわりも強かったから」と水を向ける。対する山田は「それは吉沢さんが着こなすから……」と、冴えない雰囲気を出すのに苦労したと笑った。しかし吉沢はファッションセンスにコンプレックスがあると述べ、「私服のセンスについては『冴えない』といまだに言われる。週刊誌にラーメンを食べている姿を撮られた際も不評でした」と残念そうに続ける。「僕としてはダボッとした服が好きでオシャレだと思って着ているのに、若い女性にはあまりウケない」「あれはオシャレなんです! 皆さんのセンスが僕に追い付いていないんです!」と客席に訴えかけていた。
「AWAKE」は全国で公開中。
銀杏(ぎんなん)@将棋ライター @ginnan81
吉沢亮が「AWAKE」を“何度も観たくなる作品”と表現、冴えない雰囲気作りには苦労 https://t.co/Tu01ZtnHbt