劇場アニメ「
田辺聖子の同名小説をもとにした本作は、車椅子生活を送る少女ジョゼと大学生・恒夫の関係を描く物語。2003年には、妻夫木聡と池脇千鶴の共演で実写映画化もされた。アニメ版では中川が恒夫、清原果耶がジョゼに息を吹き込み、盛山は恒夫のバイト先であるダイビングショップの西田店長役、リリーは駅員役で出演した。ボンズがアニメーション制作を担当している。
公開を迎えた中川は「完成作を観たときにあらためて長編アニメーション映画ができあがるってすごいなと思いました。本当にたくさんの人が関わってる。代表と言うとおこがましいですが、こうして皆さんの前に立って作品を届けられて本当に幸せだなと思います」と感慨深げに挨拶する。イベント冒頭に、この日登壇の叶わなかった清原のビデオメッセージも上映。清原も「うれしい思いでいっぱいです。アニメーションならではの映像美やジョゼと恒夫を取り巻く数々のキャラクターの愛が形として見えるような、そんな温かいストーリーをぜひ感じていただければと思います」と観客に呼びかけた。
タムラは中川との仕事を「本当に素晴らしかったです。役を作り込んできてくれて最初からできあがってました。それだけ真摯に向き合ってくれたんだなとうれしかったです」と述懐。「そのときは少し受け身なキャラクターとして作ってきてくれた。実は恒夫もぐいぐいいくタイプのキャラで、ジョゼを振り回すくらいのバランスが欲しいとお話しさせてもらったらすぐに答えてくれて。非常に勘がいいなと思いました」と称賛の言葉を向けた。
12月10日に大阪・海遊館で行われた大ヒット祈願イベントでは、リモート上でトリオ漫才を披露した中川と見取り図の3人。この日、中川と初めて直接会った盛山は「中川さんの上司の店長役というすごい重要なポジションをやらせていただいて。たぶん一発でどこかわかると思うので、ぜひ探していただければと思います」と期待を込めて語る。一方、一言しかしゃべらない駅員という役どころのリリーは「一言なんですが監督に20テイクくらいやらせていただいて、すごいありがたいお言葉をいただいたんです。『もう少し、うまくできませんか?』って。それを乗り越えてできた作品なので、僕はこの作品がすごい大事です」と真顔でコメント。盛山はすかさず「真正面から言われてるな。一言のやつがしゃべりすぎやねん。(舞台挨拶に)立つな」と厳しいツッコミで反応した。
大阪に実在する場所が多数登場する本作。タムラには原作者の田辺が大阪を舞台とした小説を多数書いてることからも、大阪の芸人を起用したい思いがあった。そこで見取り図が候補に上がったそうで「盛山さんの声を聞かせてもらったら、これは店長にいけそうだなと思い選ばせていただきました」とキャスティング理由を語ると、盛山は「ありがとうございます。じゃあお前(リリー)関係ないやん」とリアクション。タムラが「そうですね。リリーさんはオマケかもしれないですね(笑)」と同意すると、リリーは「監督が言ったらオフィシャルになるんでやめてください」と肩を落とす。なお劇中でジョゼたちが使う最寄り駅は、リリーが長年住んでいる地域だそうで、盛山も「ほんま偶然。本人がずっと住んでるところの駅の駅員やったんですよ。こんな奇跡あります!?」と驚く。なおリリーは駅員だけでなく、あるシーンで舌打ちをする通行人にも声を当てていることが明かされた。
最後に中川は「今年は目まぐるしい1年でしたが、映画館でゆっくり大切な人と観て、癒されて温かい気持ちになれるような、優しい映画になったと思います。繊細できれいなアニメーションの映像をぜひ大きなスクリーンで楽しんでいただけたら」と語り、舞台挨拶を締めくくった。
「ジョゼと虎と魚たち」は全国で公開中。
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「ジョゼ虎」中川大志を監督が称賛「非常に勘がいい」、見取り図も登壇
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