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本作は夫に先立たれた75歳の“桃子さん”が、一人暮らしの孤独を埋めるため、脳内で作り出した3人の“寂しさ”と日常をともにするさまを描く物語。田中裕子が桃子さん、蒼井優が若かりし頃の桃子さんを演じ、岡山は車の営業マン・堀川役で出演した。
沖田との初タッグについて、岡山は「数年前から“一緒にお仕事をしたい監督”として沖田さんのお名前を挙げていました。過去にはオーディションに参加したこともあって、(今回出演ができて)うれしかったです。ついにお仕事をご一緒できるんだという思いで、夢が叶ったみたいな感じでした」と喜びを語る。それを受け沖田は「えーやめてよ」と照れ笑いし「僕もずいぶん前から岡山くんに出てもらいたいと思っていたんですよ」と返す。岡山が「これはヤバい話ですね。憧れていた沖田監督の脳内に自分がいるっていうのが、不思議です」と言うと、沖田はさらに「最初に堀川という役を書いたときに『岡山くんが演じてくれるのが一番いいな』と思い、なんか面白くなりそうという予感があったんです」と続けた。
岡山は、沖田作品の魅力を「ワンシーンや数分しか出ていないキャラクターでも、1人ひとりが粒立っていて、すごく印象に残るんです」と分析。さらに今回の現場について「台本に書かれていることを再現するよりも、監督がその場でキャラクターを膨らませようとしてさらに新しい演出やニュアンスの変更などを付けてくださるんです。こういう俳優部へのまなざしが沖田作品を生むんだと感じました」と振り返る。沖田は自身の演出法について「『こういうの面白いよね?』というのが自然と現場で出てくるような関係で撮るほうが、面白いと思うんですよ」と説明した。
岡山は3度目の共演となった田中に関して「すごく好きなんです。『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』でヒロインを演じているのを観てすごく衝撃を受けました。2次元とか3次元とか、そういう次元とは違うところでやっている感じがします。素敵な先輩です。3回も共演させていただけているのは不思議な縁を感じます」と尊敬を明かす。現場での2人を、沖田は「『遠くの子供より、近くのホンダです』っていう堀川のセリフは、実際にうちの母親が営業マンに言われた言葉なんです。それがおかしくて台本に書いたんですけど、なかなか言い方が難しいセリフなんですよね。どう演じるんだろうと思っていたら、田中さんの受けの演技がすごく面白かったから、2人がそこをちゃんと面白がってやってくれていると思ってうれしかったのを覚えています」と回想した。
最後の挨拶では、岡山が「僕の祖母がこの作品を観てとても喜んでいて、いつものお仕事とは少し違う特別な作品になりました」と思い入れを語る。そして沖田は「不思議な映画だけどいろんな見方ができる珍しい映画で、誰かに何かが残ればいいなと思っています」とイベントを締めくくった。
「おらおらでひとりいぐも」は全国で公開中。
heavens-note1994 @HeavensNote1994
@neiroamaneku 田中さん、私も好きです♪
岡山さんの
「孤独にならず1人になれる」
に近い世界観も好き♡