三浦翔平が三浦春馬とのセリフ合わせ回想「彼は天外者の中で生きています」

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天外者(てんがらもん)」の公開記念舞台挨拶が本日12月12日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの三浦翔平森永悠希森川葵蓮佛美沙子筒井真理子、監督を務めた田中光敏が登壇した。

「天外者」公開記念舞台挨拶の様子。左から田中光敏、森川葵、森永悠希、三浦翔平、蓮佛美沙子、筒井真理子。空けられた中央スペースは三浦春馬の立ち位置。

「天外者」公開記念舞台挨拶の様子。左から田中光敏、森川葵、森永悠希、三浦翔平、蓮佛美沙子、筒井真理子。空けられた中央スペースは三浦春馬の立ち位置。

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本作では、幕末から明治初期に薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、商都・大阪の基礎を作り上げた五代友厚の半生が描かれる。7月18日に死去した三浦春馬が五代を演じた。

三浦翔平

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三浦翔平はまず「やっと幕を開けることができました。春馬とともに我々はいますので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶。続けて「坂本龍馬役の正式オファーをもらう前、春馬とごはんを食べているときに『映画で五代友厚を演じるんだけど、翔平に龍馬をやってほしい』と言われました。春馬が言うんだったら全然やりますよと」と参加経緯を明かした。またスケジュールの都合でセリフ合わせに行けなかったこともあったと言い、「それで春馬が読み合わせしようと言ってくれたんです。サーフィンに行くときの車中や電話などで、会えない中でも時間を作って読み合わせしてくれました」と振り返る。

田中光敏

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田中は三浦翔平がいないリハーサルに不安を感じていたという。「でも春馬くんが『監督、安心して。東京に帰ってからこの雰囲気を伝えて、翔平と読み合わせしておくから』と言ってくれて。次に翔平くんが現場に来たときは、完璧に役になってくれていました。いいコミュニケーションが取れている現場で、春馬くんは座長として素晴らしい役目を果たしてくれた」と三浦春馬を称賛した。

森永悠希

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森永悠希(左)をからかう三浦翔平(右)。

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のちの初代内閣総理大臣・伊藤博文役の森永は「責任感が乗っかってきていましたが、春馬さんから『悠希が伊藤博文をやるって聞いて、すごく心強い』と連絡が来ました。これはがんばらないとなと思わされましたね」と回想。劇中冒頭が印象的なシーンだと話し、「男たち4人がだんだんと登場してピックアップされていく。冒頭からぐっとつかまれると思います」と述べた。

蓮佛美沙子

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三浦翔平と同じく、食事会のときに三浦春馬からオファーを受けたと回想したのは五代の妻・豊子役の蓮佛。「ごはんを食べてるときに春馬くんがおもむろに企画書を取り出して、『今度こういう映画をやるんだけど、やらない?』って。いつからプロデューサーになったの?と思いました」と笑いながら「夫婦役で共演できてめちゃくちゃうれしかったです」と述懐。好きなシーンには夫婦で墨絵を描いている場面を挙げ、「監督とも『ある種のラブシーンのように撮りたいね』と話し合いました。春馬くんとは個人的に友達だったので、『大人になったな、私たち』と思ったんです」と振り返った。

森川葵

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森川は役作りについて尋ねられ、「私は遊女役だったのでおしとやかなイメージかなと思っていたんです。でもリハーサルで、払いのけるところはパンと払いのけるような芯の強い女性にしましょうと話し合いました」と回答。また三浦春馬とは英語を習っていた先生が同じだったため、ワークショップも一緒にやっていたと明かし、「春馬さんは英語のレベルが高いとは思っていたんですが、お芝居で実際にやられているとき本当にうまいなと感じました」と話した。

筒井真理子

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五代の母・やすに扮した筒井は、エジソンや手塚治虫、レディー・ガガなど天才とされる人々の母親についてリサーチを重ねて役を理解していったという。「ハートの大きい母にならなきゃと思っていましたが、一番助けてくれたのは春馬くんでした。撮影当日に駆け寄ってくれて、『主演映画を拝見したんですが、素晴らしかったです』と話してくれました。準備の忙しいときだったと思うんですがその心遣いがうれしかったです」と語る。また「ひたむきで純粋で友厚だったなと思って……」と涙を浮かべながら「彼に寄り添えば母になれると思ったんです」とゆっくりと思いを口にした。

田中は「春馬くんは完成作を観ていない」と述べ、「アフレコのときに来てもらって、編集の一部分は観ています」と説明。「そのとき彼はにこやかに作品を観ていたんですが、『あのとき僕本当にがんばったんですよ。なのですごく感激しちゃいました』と言ったときにうっすら涙を浮かべていて。本当にこの作品に向かって、真摯にがんばったんだなって感じましたね」と当時の様子を明かした。

「天外者」公開記念舞台挨拶の様子。

「天外者」公開記念舞台挨拶の様子。[拡大]

終盤、三浦翔平は「春馬はたぶん今ここ(劇場)にいると思うけど……照れているんじゃないですかね。幕が開いてお届けできていることを誰よりも感謝していると思うし、誰よりも悔やんでいるかもしれない。でも、あのさわやかな笑顔でありがとうと言っているんじゃないでしょうか」と述懐する。そして「この映画を観終わったら、悲しい気持ちや寂しい気持ちになってしまうと思います。泣いていいと思います。でも、その気持ちをネガティブな方に引っ張らないでください。この映画の中で三浦春馬はものすごい熱量で演じて、しっかり生きてます」とコメントし、「五代友厚と三浦春馬の思いをしっかり受け取って、今日、明日を一生懸命生きてください」と観客にメッセージを送った。

「天外者」は東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開中。

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(c)2020 「五代友厚」製作員会

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美思 @mangetsumisha

主演が居ない舞台挨拶…
三浦翔平君の言葉ささり
やはり 観に行こうかな

三浦翔平が三浦春馬とのセリフ合わせ回想「彼は天外者の中で生きています」(写真17枚) https://t.co/IrzdVFe9ni

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