新型コロナウイルス感染拡大の影響で封切りを延期していた本作は、佐藤が主宰する演劇ユニット・ちからわざの舞台を映画化したもの。架空の島の売春宿で死んだように生活する3兄妹が、生き抜こうともがくさまを描く。山田のほか佐藤、
同作は11月に韓国で開催された第2回江陵国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。佐藤は背中を押してくれたキャストやカメラマンに感謝の言葉をつづり、「役者界隈の賞で、頂いた唯一の賞がNG大賞のみの僕が、まさか異国の地で最優秀脚本賞を頂けるとは思いもよらなかった」と喜びをにじませた。
「はるヲうるひと」は東京・テアトル新宿ほか全国でロードショー。
※「はるヲうるひと」はR15+指定作品
佐藤二朗 コメント
韓国の江陵国際映画祭で最優秀脚本賞を頂いた。言うまでもなく、役者は「演じる」のみに執心するのがよい。当然のことだ。しかし僕にはどうしても「演じる」欲求とは別腹に「書く」欲求がある。役者ゆえ「書く」欲求は捨てるべきだと考えた時期もあった。しかし「お前は書いていい人間だ」と背中を押してくれた人が何人かいた。その人たちや、「何度読んでも魂が震える」と主演を受けてくれた山田孝之、日頃はわりと辛口(笑)なのに「このホンは面白い」と真っ直ぐに僕の目を見て言った坂井真紀、「このホンをつまらなく撮ったら僕の責任」と言ったカメラマン神田創らに、ほんの少しかもしれないが報いられた気がする。役者界隈の賞で、頂いた唯一の賞がNG大賞のみの僕が、まさか異国の地で最優秀脚本賞を頂けるとは思いもよらなかった。そして石橋貴明さんとの対談で「賞なんていらない!」とカッコつけて言ったが、石橋さん、ごめんなさい、頂いたら頂いたで、嬉しいもんですね、賞。
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「はるヲうるひと」6月に公開決定、佐藤二朗が韓国の映画祭での受賞喜ぶ(コメントあり) https://t.co/lwSD0IFxIJ