佐木隆三の小説「身分帳」をもとにした本作。人生の大半を獄中で暮らした実在の男性をモデルに、出所後に戻った社会で必死に生きる男の姿を描き出す。13年の刑期を終えて出所した元殺人犯・三上正夫を
このたび到着した場面写真には、津乃田がカメラを回して三上に質問する姿や、三上の“元殺人犯”としての片鱗を目撃してしまう場面が収められた。さらに三上のまっすぐな一面に気付き、番組のネタにすることをためらい始めた津乃田と、密着映像を観て笑みを浮かべる吉澤の様子も確認できる。
仲野は津乃田というキャラクターについて「(冒頭では)強い意志を持って取材をしようという感じではなく、『ちょっと行ってみた』くらいの感覚です。ところが三上と出会っていく中で、どんどんその人間性に惹かれ、目が離せなくなる」と解説。さらに本作の現場を「じつは僕自身、それこそ取材対象のように、自分の出番はない日の役所さんを、現場の邪魔にならないように見学に行っていました。それは三上さんを自分の目に焼き付けておきたかったから。なるべく、三上さんを、役所さんの存在を、僕を通して津乃田の中に染み込ませたくて。三上さんに振り回される役回りだったので、三上さんの芯に触れる機会が欲しくて通っていました」と振り返った。
第56回シカゴ国際映画祭で観客賞とベストパフォーマンス賞に輝いた「すばらしき世界」は、2月11日に全国公開。
HAL ♂ @izorac
「すばらしき世界」仲野太賀が現場を回想「役所さんの存在を染み込ませたくて」 https://t.co/KDpVdZOYv2
はよ見たい作品🙂