1991年に第2回伊藤整文学賞を受賞した佐木隆三の小説「身分帳」をもとにした本作。人生の大半を獄中で暮らした実在の男性をモデルに、出所後に戻った社会で必死に生きる男の姿を描き出す。13年の刑期を終えて出所した元殺人犯・三上正夫を
ポスターには三上の姿とともに「この世界は生きづらく、あたたかい。」というキャッチコピーが収められた。予告編では、出所したての三上が「今度ばっかりは堅気ぞ」と意気込むさまや、再就職や免許の再発行に苦労する様子が映し出される。さらに津乃田と吉澤がテレビ番組のネタにするため三上に近付くシーンや、三上がチンピラをたたきのめす場面も。後半には「なんで戦ってぶちのめすしか策がないと思うんですか。そこが変わらない限り、あなたは社会じゃ生きていけない」と諭す津乃田と、「お前らみたいな卑怯な人間になるくらいなら、死んでけっこうたい!」と怒号を浴びせる三上の姿が収められた。
第56回シカゴ国際映画祭で観客賞とベストパフォーマンス賞に輝いた「すばらしき世界」は、2021年2月11日に全国公開。
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役所広司演じる元殺人犯が仲野太賀に激高!西川美和の新作「すばらしき世界」予告編 https://t.co/ZrY5yz8ht1
原作:佐木隆三『身分帳』講談社文庫