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綿矢りさの同名小説を映画化した「私をくいとめて」では、脳内に相談役・Aを持つ黒田みつ子と歳下の営業マン・多田の恋模様が描かれる。本作が第33回東京国際映画祭で観客賞を受賞したことに話題が及ぶと、みつ子役ののんは「すごくうれしかったですね! うわーって感動が押し寄せてきました」と笑みをこぼし、大九は「お客さんを入れて、映画祭を開催してくださったことに感謝しています。私も劇場で映画を観ることを楽しんでいましたし、お客さんも喜んでくださっていた。そんな中で観客賞をいただけたのがうれしかったです」と振り返る。
お悩み相談コーナーが始まると、「あまり悩みを相談されないのでうれしいです」と声を弾ませたのん。「いろいろ考えすぎることをやめたい」との悩みが紹介されると、のんは「みつ子みたいですね!」と声を上げ、「『私をくいとめて』を観てくれたら、みつ子が代わりに感情を爆発させているので、ストレスを発散できるのではないかなと思います。あとはベッドの上で安全に暴れてみたり」とほほえむ。司会から「ベッドの上で暴れることはありますか?」と質問が飛ぶと、のんは「ありますね! 大好きです」と答え、会場に笑いを起こした。続く大九は「私も考えすぎちゃう性格ですね。最高の解消法は映画を作ることです」と回答した。
「習慣にしたいことを持続するためにはどうすればよいか?」という質問に、のんは「私も好きなことしか続かないので、部屋の片付けをやろうと思っても取りかかれないんです。でも昨日解決法を見つけたんですよ!」と述べ、「私がやっているゲームアプリでは、30秒待つとコインがもらえるんです。その30秒の間に片付けをするようにしたら、昨日だけでずいぶん片付きました! 今朝5時までやってましたね」と明かす。「朝5時まで!」と驚いた様子を見せた大九は「続けなければいけないという負荷をかけないようにしていますね。嫌になったら手放すのがよいと思います」と語った。
イベント中盤には、相談役・Aが声で参加する場面も。「休みの日になったらゴロゴロしすぎて、日が暮れてしまい後悔することが多い」という悩みに相談役・Aは「けたたましいアラームをかけて目覚めましょう。運動会の徒競走で使われる曲がよいですね」と陽気に歌い、「自分を奮い立たせるのです!」と回答。大九は「『自分を奮い立たせるのです!』なんてセリフにないんですよ(笑)。Aが乗っちゃってますね。まだ映画を観ていない人にこんな茶番ごめんなさい!」と笑い、会場を和ませた。
最後にのんは「きっと世の中にはみつ子のような人がいると思います。いいところもダメダメなところも包み込んで、愛おしく思える映画です。自分を全肯定して気持ちよく劇場を出てください」と呼びかけ、大九は「どなたの脳内にもAがいるんじゃないかと思っています。脳内の宇宙を旅するような映画になればいいなと思い作りました。変わり者を描いたつもりはないです。共感できる部分を見つけていただければうれしいです」とアピールし、イベントの幕を引いた。
「私をくいとめて」は12月18日より全国でロードショー。
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