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本作は横山にとってキャリア初となるR18+のゲイピンク映画。とある港町を舞台に、イタリアンレストランを営む武と彼のかつての恋人・一義、海から上がってきた奇妙な男・彰の交錯する愛が描かれる。武を伊神、イタリアから一時帰国している一義を折笠、武と一義の前に突然現れる筋肉質な大男・彰を後藤が演じた。なお本作は特集上映「OP PICTURES TEAM若 -WAKA-」の1本としてスクリーンにかけられていた作品。好評を博し、単独ロードショーされる運びとなった。
横山は本作を制作することになったきっかけが自身の監督作「
「僕、お尻があんまりきれいじゃないんですよ(笑)」と切り出したのは伊神。「こういう映画をご覧いただくうえで、汚いものは見せられないんで、撮影前に全身バリカンで毛の手入れをしましたね」と本作ならではの役作りについて言及し、「完成した作品を観ると、きれいに撮ってもらっているので努力は無駄じゃなかったなと思います!」と述べ会場に笑いを起こす。「僕も剃りましたね」と続いた後藤は「みんなで合宿して撮ったのが一番の思い出です」と笑顔に。父親が青森でフレンチレストランを経営しているという折笠は「親は跡を継いでほしかったと思うので、こういう形でシェフになれたのはよかったです」と笑みをこぼした。
「料理とセックス」がテーマだという本作。濡れ場の撮影が初めてだったという伊神は「相手が男性だろうが女性だろうが好きではない人と濡れ場を演じるということに変わりはないと思うんです。ただ男性とセックスをするというリアルを知らないのでその点に違いはあると思いますね」と語り、「ただリアルを知っているからといっていい演技ができるとは限らない。武は受け身な役だったので、折笠さん後藤さんにリードしてもらいながら自然に演技ができました」と振り返った。それを受けた横山は「大学時代に舞台で伊神さんと共演したんですが、“受け”の演技がめちゃくちゃ繊細なんですよ」と賛辞を贈る。
濡れ場の撮影を数多く経験してきたという折笠は「男性が相手のほうが気持ちのうえでは楽ですね。女優さんが相手だと体を傷付けてはいけないと、より気を使います」と言い、横山は「ピンク映画はやっぱり女優さんが主体なので、気を使うべき場面が多いんですよね。ゲイピンクは男性同士で作り上げるものなので、『いい意味で気兼ねがないのがいいよね』と先輩たちもおっしゃってます」と述懐。しかし折笠は「初めてゲイピンク映画に出演したときに、レジェンドの森羅万象さんと濡れ場の撮影をしたんです。勝手がわからないので、激しくキスをしたらあとで怒られました(笑)」と裏話を披露する。横山は「でも、僕は折笠さんの躊躇なく演技ができるところがいいなと。伊神さんの繊細な受け身の演技とあわせてお互いのよさが出ればと思っていました」とキャスティングの狙いを明かした。
「伊神さんは受け身の演技がうまいんで、いろいろとチャレンジしたくなっちゃうんですよ」と茶目っ気たっぷりに語る後藤は、「海辺の景色をバックに普通のセックスを超えたものが映像として撮れた感覚はありましたね」と自信を見せる。そんな後藤について横山は「後藤さんはやっぱり筋肉が美しい。ピンク映画の従来の見せ方とは別の部分で、体当たりのようなガツーンとした演技をしてほしかったんです。美しい筋肉を持った男が海から上がってきて、武と一義の愛を波のようにさらっていくイメージでした」と説明し、「前後がない、その瞬間戦っているような濡れ場が撮りたかったんです」と力説した。
「強がりカポナータ」は、11月26日までアップリンク渋谷で上映。なお22日には「温泉しかばね芸者」の
映画ナタリー @eiga_natalie
筋肉質な男が波のように愛さらう…横山翔一がR18+作品「つよカポ」俳優の魅力熱弁
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