「
本作は、渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)のエッセイをもとに「3年間、毎日お弁当を作る」「3年間、休まず学校へ行く」という約束を交わした父子の成長と絆を描くヒューマンドラマ。井ノ原が父でミュージシャンの鈴本一樹、道枝が息子の虹輝に扮した。
先日行われた舞台挨拶で、道枝は井ノ原と交わしたタメ口協定からの卒業を発表した。井ノ原は「ついこの前届いたメールがめちゃめちゃ敬語だった」とさみしがり、「2人のときはタメ口でいこうよ」と提案する。今でも癖でタメ口が出てしまうという道枝は、井ノ原の誘いに「そうだね。いこう!」と声を弾ませた。
本作の撮影を終えてからも、取材やテレビ出演などでたくさんの時間をともに過ごした2人。印象的な出来事を尋ねられた道枝は「全部楽しかった!」と選びきれない様子を見せながらも「バラエティ番組はすごく楽しかった」と明かし、「僕は全然しゃべれないんです。パパがいつもコメントを拾ってまとめてくれた」と井ノ原に感謝を伝える。それを受けて井ノ原は「トークのときはまずはみっちー(道枝)に話を振って、彼が一生懸命しゃべっているときに僕は考えているんです」とのんびりと述べて観客を笑わせた。
本作のストーリーにちなんで、「勇気付けられた言葉は?」とMCから質問があると、道枝は「パパ(井ノ原)からもらいました」と前置きをして「バラエティ番組の収録後に落ち込んでいたら、『お前のいいところは爪痕を残そうとじたばたしない自然体なところ』と言ってくれた」とうれしそうに話す。井ノ原は「テレビっていうものは編集があるから大丈夫だよと伝えました」と補足したあとで「上司に何か言われたときは『ですよね』と返しておいたら丸く収まるから。友達だったら『固いこと言うなよ』。それでダメだったらバカバカバーカ!って言えばいいから(笑)」と道枝と観客に対人関係のポイントを伝授した。
さらに、今後チャレンジしたいことに関する話題で料理を挙げた道枝へ、井ノ原が「卵焼き作ってみてよ!」「この映画を観て作ろうと思わなかったの?」「奥が深いからけっこう勉強になるよ」と矢継ぎ早に声をかけて彼をたじたじにさせる場面も。卵焼き作りを極めたいという井ノ原は「いつかまた食べさせてあげたい」と願望を口にして、道枝を「お願いします!」と喜ばせていた。
最後に井ノ原は「みっちーに先輩として言ってあげられることがあんまりない」とつぶやき、「秘訣なんてものはないけど、ファンと仲間は一番大事にしてもらいたいな。君なら大丈夫だと思うけど、今のまま謙虚にがんばってもらいたい」「すっごい、いい子なの! たまには羽目を外してもいいんじゃないかな」と言葉で道枝の背中を押す。“いい子”と評された道枝が「自分ではあまり意識したことない」と戸惑うと、井ノ原は「そっか、そのままでいっか! 自分がやりたいこと、楽しいことをやればいいと思う。卵焼きも作ってください」と優しく声をかけた。
「461個のおべんとう」は全国の劇場で上映中。
関連記事
井ノ原快彦の映画作品
関連商品
マガジンハウス書籍編集部 @booksmagazine
そのままでいっか!井ノ原快彦が後輩・道枝駿佑にエール「楽しいことをやればいい」 https://t.co/5Fd8KabWcX