日仏合作映画「
予告編にはミユキが「私と一緒に来て、愛されたいの」とタクマに告げる様子や、ミユキがカオリの鼻から血を吸うシーンを収録。タクマが鼻血を出す様子も収められた。
またこのたびジル、杉野、撮影監督のドミニク・コランのコメントも到着。ジルは「幽霊のミユキが血を吸うシーンは、『当たり障りのない日常的なアイテムが急に危険なものに変わるのが一番怖い』というアイデアから来ました。なので、本作で幽霊が使う危険な武器として、ストローを選びました」と説明し、「ストローを使って、幽霊は血以外に何を飲むでしょう?」と投げかけた。
杉野は「スプーンストローは『フランスにはないものだし、これはポップでかわいいから使いたかったんだ! これから物語が膨らんだよ』とニコニコ力説していた監督の姿が目に焼き付いています。楽しそうにワカメまみれにさせられたり…遊び心が満載で、チャーミングなロナン監督の言動に笑いの絶えない現場でした。斬新なローリングラブシーンは必見です!」とコメント。コランは「日本の俳優たちはプライベートでは感情をあらわにしないですが、演技をするとすごく情熱的で、大変感心しました」と感想を語った。
「海の底からモナムール」は12月4日より東京・アップリンク吉祥寺ほかにてロードショー。
※桐山漣の漣はさんずいに連が正式表記
ロナン・ジル コメント
タイトルを「海の底からモナムール」としたのは、本作の主な要素である「深い海」と「愛」の両方に言及したタイトルにしたかったからです。「モナムール」とカタカナにしたのは、私のフランス文化にも言及したかったからです。
瀬戸内海の海岸を訪れた時に、広島で撮影することにしました。瀬戸内海の海岸は夜、すごく特別な雰囲気があります。地元の方たちが、それは、原爆の日に被爆し水に飛び込んだ方々の幽霊の存在だと言っていました。フランスでは幽霊の存在を感じることはありません。日本独特の存在なんです!
幽霊のミユキが血を吸うシーンは、「当たり障りのない日常的なアイテムが急に危険なものに変わるのが一番怖い」というアイデアから来ました。なので、本作で幽霊が使う危険な武器として、ストローを選びました。ストローを使って、幽霊は血以外に何を飲むでしょう?
ストローと同じように、本作の主人公の1人であるミユキは、物語が始まる高校時代は、当たり障りのない人物で、弱者です。彼女がモンスターになるのは、復讐が必要なほど酷い扱われ方をしたからなのです。
ドミニク・コラン コメント
私はそれまで日本に行ったことがなかったので、撮影で一番こだわったのは、日本のバイブをまったく新しいフィーリングとして捉えるということです。日本に行くことは私にとって夢でした。そして、第一印象というものがたいていベストで偽りのないものだと思います。日本のチームとは共通言語がなくてもうまくいき、お互いをよく理解できました。というのも、私たちは「映画」という同じ家族の一員だからです。
日本の俳優たちはプライベートでは感情をあらわにしないですが、演技をするとすごく情熱的で、大変感心しました。
杉野希妃 コメント
ロケ地となった宇品の海辺に、「広島にこんなところがあったんだ!」と広島出身の私も驚きました。まるで秘密基地のようで。船が行ったり来たり、普段はおだやかな瀬戸内海なのに、夜は少し不穏な空気を纏い、テントが波に飲み込まれそうになりながらも月明かりがとても綺麗で、ミステリアスでロマンティックな場所でもありました。
フランス映画らしい海辺のバカンス、叶わない恋慕、ロナン監督のいじめ問題に対するまなざしが交差して、フランス人監督ならではの恋愛ホラー映画になったのではないかと思います。本作が過去の悲劇によって傷を負った男女の魂の邂逅と言えるのならば、アラン・レネ監督の「ヒロシマ・モナムール」と重なるのも偶然ではないような…。
劇中で重要な小道具となっているスプーンストローは「フランスにはないものだし、これはポップでかわいいから使いたかったんだ! これから物語が膨らんだよ」とニコニコ力説していた監督の姿が目に焼き付いています。楽しそうにワカメまみれにさせられたり…遊び心が満載で、チャーミングなロナン監督の言動に笑いの絶えない現場でした。斬新なローリングラブシーンは必見です!
映画ナタリー @eiga_natalie
桐山漣×清水くるみ「海の底からモナムール」予告、杉野希妃は「ワカメまみれに…」(コメントあり)
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