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伝説の妖怪ハンターの血を継いだ小学5年生・渡辺兄(けい)が、妖怪たちと大冒険を繰り広げ、世界の存亡を懸けた戦いに挑む姿を描く本作。兄役の寺田が「いろいろな妖怪に囲まれての撮影だったので、できあがりが楽しみでわくわくしております!」とハキハキ挨拶すると、三池は「プレッシャー掛けられてましたよ。最初に会ったときから『監督大丈夫ですか?』って。心くんの期待に応えられるように(編集作業も)がんばります」と苦笑し、「まさに今の日本や世界に一番必要な、強力なメッセージを秘めた映画になっています。完成を待っていてください」と胸を張った。
会見では新キャストとして、
造形にこだわり抜き、劇中に登場する妖怪たちを「“本物”です」と豪語する三池。「妖怪それぞれに生まれた意味があり、聖なる力が宿っている。それに敬意を表しながら“妖怪ファースト”な現場を展開しました。人間が妖怪を使って映画を作るというより、妖怪の力をお借りして作り上げました」と述べる。角川も「日本だって『アベンジャーズ』に負けない映画ができるはずだと。三池監督に妖怪映画を作ってもらうことが『アベンジャーズ』に対抗する唯一の手段だと思いました」と力強く述べ、荒俣は「角川の力を結集した映画。妖怪は日本の文化だと言っていいと思います」と妖怪への並々ならぬ思いをあらわにした。
そんな“妖怪”というものに惹かれる理由を、寺田は「少し怖いところがあったり、でもちょっとドジだったり、悪い妖怪もいい妖怪もいて。人間みたいな感じがするなあと思います」と語る。大沢も「それが一番のテーマだと思っていました」と同意。「妖怪って、掘り下げていくと全部どこか人間の一部なんですよね。それが極端な形になったのが妖怪。みんな妖怪の中に自分の何かを見つけるんだと思います」と考えを口にした。
最後に三池は「1人ひとりがどのような信念を持ち、どのような行動を取っていくか。そんな岐路に立たされた今、みんなを支えて背中を押し、妖怪たちが教えてくれる映画になればと思います。我々が進んでいく未来に向かって、この映画のメッセージとともに強い人間になっていけることを願っています」と呼びかけ、映画の完成、そして公開に向けて期待を集めた。
「妖怪大戦争 ガーディアンズ」は2021年に全国ロードショー。
じろさん(じろともトン) @jirotomoton
“妖怪・寺田心”を三池崇史と大沢たかおが称賛「大人の心を見抜いている」 - 映画ナタリー
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