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11月20日に全国公開される「滑走路」は、夭折した歌人・萩原慎一郎の歌集をもとにしたオリジナル作品。映像クリエイターの発掘と育成を目的としたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭を主催する埼玉県と共同制作され、水川あさみ、浅香航大、寄川歌太らが出演した。
大庭と片山はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018の国内コンペティション長編部門で競い合った仲。さらに長年にわたり助監督として経験を築いてきた監督同士であるなど共通点が多い。片山は「滑走路」について「歌集からよくここまで完成度の高いオリジナルストーリーを作り上げたなあと感動しました」と伝える。そして「ところどころホラーっぽかったり、サスペンスっぽかったり、ちょっと変わった演出が加わっていて面白かったです」と指摘。大庭は「いつか撮ってみたいという願望があるからか、油断するとホラー映画になってしまう傾向があるんですよね(笑)。時間が交錯していく作りは、原作の歌集の中に、過去を思い返す歌、現在の歌、さらに未来への希望を託した歌が混在していたのが着想となりました」と明かす。
また片山は大庭らしい演出があったシーンとして浅香扮する若手官僚・鷹野の職場を挙げ、「難しい専門用語のセリフが飛び交っていて『シン・ゴジラ』(の助監督)をやられていた大庭さんっぽい(笑)。あと予算が潤沢にある映画ではないのに、セットの作り込みも与えられたものをうまく利用し、しっかり設計されているのは助監督経験の長い監督ならでは」と称賛。大庭は「お互い10年以上はやってるよね。助監督経験が長いと、現場でどこにお金が掛かるのか、お金を掛けられない場合はどう誤魔化すかをよく知っているんです」と語る。「『予算の少ない映画のほうがより芸術映画になる』という鈴木清順監督の言葉を聞いたことがあります。お金がなければそれをカバーするため努力や創造力が働いて、苦労がアートになっていく。その言葉を頼りに映画製作を行っている節もある」という大庭の考えには、片山も深くうなずいた。
片山の新作「
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大庭功睦と片山慎三が“助監督出身”トーク、予算の掛け方や鈴木清順の言葉に共感 https://t.co/vhCfAmQdGu