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第33回東京国際映画祭ジャパニーズ・アニメーション部門内の、特撮スーパー戦隊特集の一環として行われた同イベント。2011年から放送されたスーパー戦隊第35作「海賊戦隊ゴーカイジャー」のキャプテン・マーベラス / ゴーカイレッド役として知られる小澤が、上映後にトークを行った。
キャプテン・マーベラス役について小澤は「どしっとしている役だと思ったので、そういう意識は一貫して持っていました」と語る。そして特徴的な笑い方に関しては「“自然な小澤”から抽出された笑顔なのかな。片方の口角だけを上げるように笑うんですが、たまに監督から『逆でやって』と言われたりしました(笑)」と振り返った。
2011年6月に公開された「199ヒーロー大決戦」について聞かれると、小澤は「(2010年の)12月くらいから『ゴーカイジャー』の撮影に入ったんです。この映画はその2カ月後くらいに撮影したんですもんね。もう何も知らない状態でした」としみじみ回想。撮影時の思い出を「言っていいのかわからないけど……これまでの戦隊199人が総出演したので、(現場である)山に観光バスみたいなのが5、6台ガガガッと並んでいるんですよ。その中にヒーローが入っていたんでしょうね、たぶん……。壮大なことをやらせてもらっているんだなと、そこで実感した部分があります」と話した。
また本作は、東日本大震災の影響で約1カ月遅れでの公開となった。「震災があったとき、俺はちょうど屋上で船の先っちょに立っている撮影をしていたんです」と振り返る小澤は、ヒーローの存在がつらい境遇にいる人の支えになるという物語に触れ「映画が完成してみて、観ている方を少しでも励ませるような作品になったのかなと思いました」と語った。
舞台挨拶の中盤には、監督陣の話題に。「ゴーカイジャー」パイロット版を担当した中澤祥次郎の印象を聞かれた小澤は「中澤と小澤なんですよ。カメラマンに大澤って人がいたんですよ。大中小そろってたんです」と笑いを起こし「中澤さんには仲良くしてもらって、いつも笑顔に癒やされていましたね」と回答。そして「199ヒーロー大決戦」を監督した竹本昇に関しては「竹本さんは戦隊愛が強い方。俺がヒーローのスーツを着たとき、『これだよ。これが一番いいんだよ!』と言ってくださったんです。すごく似合っていたみたいで、それはうれしかった」と回想した。
さらに、共演した歴代ヒーローのうち印象的な先輩を聞かれた小澤。「鳥人戦隊ジェットマン」の結城凱 / ブラックコンドル役・若松俊秀の名を挙げ「撮影を通して一緒にいる時間が長くて、若松さんを見てこんな大人になりたいと思いました。そこから仲良くさせていただいて、飲みに行ったり、地元にサーフィンに行ったり。親戚のおじちゃんみたいな感じです」と交流を明かした。
「ゴーカイジャー」に参加した1年を振り返り、小澤は「役者を始めて急にヒーロー役が決まって、全然休みがなくなって(笑)。役者以外の仕事もたくさん呼んでいただけて、100倍くらい忙しくなったイメージです。でもそこでしか味わえない経験があった。一生忘れられないですね」と思い入れを語った。終盤には「(『199ヒーロー大決戦』から約)10年かと思いながら、今日は話をさせてもらいました。僕もまたスーパー戦隊に戻ってこられるようにがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と締めくくる。最後に小澤が「ド派手に行くぜ!」と名ゼリフを叫ぶと、ファンから歓声が上がった。
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小澤亮太が「ゴーカイジャー」の思い出語る、ブラックコンドル若松俊秀との交流も - ナタリー https://t.co/j7mlUhOmw3