「ハゲタカ」シリーズで知られる真山仁の同名小説をドラマ化した本作。当選率99%を誇ることから“当確師”の異名を持つ凄腕選挙コンサルタント・聖達磨(ひじりたつま)が、政令指定都市・高天市の市長選で“日本一有名な市長”である鏑木次郎の再選を阻止するミッションに挑むさまが描かれる。連続テレビ小説「マッサン」の
聖を演じる香川は、役作りについて「若干のうさんくささというものを出すべきではないかと考えて、しゃべり方から“謙虚さ”を引いています」とコメント。また、自身の愛する昆虫に聖を例えるとしたらという質問には「ハチでしょうか……。“必ず花を咲かせます”みたいなことで、しかも回り回って自分のためにもなっている、というところがハチっぽいかもしれないですね(笑)」と回答している。
ドラマスペシャル「当確師」
テレビ朝日 今冬放送
香川照之 コメント
脚本を読んだ感想
選挙の裏側にさまざまな根回しが存在することはわかっていたつもりだったのですが、それを“生業”とされている方がいることに驚きました。また、羽原大介先生の脚本がしっかりと“一本道”で書かれていたので、セリフを覚えてそのまま演じれば、それだけで素晴らしい作品になると確信しました。
怪しげな人物に思える聖達磨を演じるにあたって考えたことは? 若干、怪しげな人物にも思えるが
おっしゃるとおりです(笑)。当確師はスーツを身に着け、政治家という重い立場の人たちの横で仕事をしています。でも、決して政治家には見えないよう、若干のうさんくささというものを出すべきではないかと考えて、しゃべり方から“謙虚さ”を引いています。表舞台で謙虚さを全面に出してしゃべらなければならないのが政治家だとすると、当確師はだいぶ謙虚さを抜いた方がいいんじゃないかと思ったので……。引くというより、“ちょっと雑に言う”感じを心がけています。
聖達磨と自身の相違点や共通点
ドラマの中で、聖はさまざまな出来事を予見したり、見破ったり……と、かなりスーパーマン的に描かれています。もちろんそこは僕自身と全然、違います。だからこそ、そういった聖の優れたところを視聴者にうまく伝えたい、という思いがあります。
似ているところは……実は、監督から「飲みものや食事が出てきたらすぐ口をつける人にしてください」と言われました。聖は、出されたものをそのままにして帰るのが非常にもったいないと思っている人物なんです。僕自身も“きちんといただく”ことは礼儀だと思っているので、そういう意味では同じような人間性かもしれません。
聖のような当確師を、大好きな昆虫に例えるとしたら?
ハチでしょうか……。“必ず花を咲かせます”みたいなことで、しかも回り回って自分のためにもなっている、というところがハチっぽいかもしれないですね(笑)。
真山仁 コメント
選挙とは、血を流さない戦争と言われています。史上稀に見る異常な米国大統領選挙が行われたこのタイミングで、「当確師」がドラマ化されるのは、運命なのでしょうか。
「当確師」を見れば、選挙を見る目が変わります。
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香川照之が凄腕選挙コンサルタントの“当確師”に、昆虫に例えると「ハチ」 - 映画ナタリー
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